ことばの物語
≪ぼうずー坊主≫
坊主は「房主」ともかき、僧房の主。
つまり、住職のことであります。
特定の僧房を持たない僧侶は法師といったと。
今は僧侶のことをひとまとめにして坊主といいます。
宗派によって僧侶の呼称が違っています。
和尚(おしょう・わじょう・かしょう)・・・真言宗・天台宗・
浄土宗・臨済宗
方丈(ほうじょう)・・・曹洞宗
上人(しょうにん)・・・日蓮宗
ただ、ほとんど「坊さん」ですましていますね。
キリスト教では、カトリックの司祭は神父、プロテスタ
ントでは牧師。
神父は漢語で「尊敬すべき人」という意味があり、牧師
は「羊飼い」であります。カトリックは上から目線ですね。
ちなみに悪魔祓エクソシストはカトリック教にみられるも
のであると。
嘘と坊主の頭はゆったことはない
坊主の花簪(はなかんざし)
持っていても何の役にも立たないこと。
果たしてそうでしょうか。
♪土佐の高知の播磨屋橋で 坊さん簪買うを見た・・♪
何のために買ったのかな。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
その人を憎いと思うと、その人に関係するものまでも
憎くなる。
なぜ坊主?
江戸時代、宗教による統制で、僧侶を通じて民衆を管
理させた。
これが檀家制度でありますね。
この時、各家庭の宗派が決まったのであります。
そのうち、幕府の出先機関化し、寺は汚職の温床とな
っていきます。
面白いことに「僧」と「憎」の字は似ていますね。
てるてる坊主
♪てるてる坊主 てる坊主 明日天気にしておくれ・・♪
江戸時代は「てるてる法師」といったと。
この風習も中国からであります。
大雨の時、生贄として天に命を捧げた少女の伝説が
あり、雨の日に雨雲を掃くために箒を持たせた人形を
吊るしたといいます。
坊ーボウ
字の成り立ちは「土」に「方=左右に広がる」で、左右に
広がる村里の意味。
坊間・・・町の中。世間、民間。
坊門・・・町の門。
坊舎・・・僧の住んでいるところ。
主ーぬし・あるじ・おも・ジュ・ス
人もし台の皿の上に火が燃えている形で、転じて、じ
っと止まって動かない中心的存在、ぬし、あるじの意
味を表す。
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房
