ことばの物語 ≪安2ーやすらぐ・アン≫
【字の成り立ち】
「宀=家」に「女」で、家の中で女性がやすらぐさま。
家庭に平和をもたらすことが「やすらぎ」となるのでありま
すね。
安心(あんしん・あんじん)
心が安らかであること。さらには、疑いのない不動の信
心。
安心立命
もとは儒教の言葉で、天命を知り心を平安にことであり
ます。これを略したのが安心のもと。
これが仏教の禅宗に転用されて、仏の教えにより恐怖
や不安から解放されて悟りの境地に達し、心の安らぎを
得て、主体性を確立すること。(参:ウキディペディア)
安楽
心身ともに安らかなこと。
もとは阿弥陀仏の極楽浄土の別名=安楽浄土
高校の同級生に「安楽」という苗字の者がいました。
安楽の門
禅のことをいいます。坐禅で心身を安楽ならしめ
悟りに導くというところからであります。
【安らぐを共有する字】
按ーおさえる・アン
「扌=手」に「安」で、動かないように安定させる。
按摩(あんま)
もとはインドのサンスクリット語の訳語で、心身をあま
ねく圧すること。中国からの仏教伝来とともに日本へ。
「按=おさえる」に「摩=なでる」ということであります。
安針(あんしん)
水先案内人のことであります。歴史で習った三浦安
針は、イングランド人の水先案内人であったところから
この名がつけられました。
案ーつくえ・アン
「安」に「木」で、安定したつくえの意味。
案山子(かかし)
「案山=机のように平らな低い山」にある「子=田を守
るひと」と言うことであります。
和訓の「かかし」は「嗅がし」からで、昔は鳥獣を払う
ために髪の毛や布を焼いたものを置き、嫌いなに臭い
で追っ払った
ところからであります。
鞍ーくら・アン
皮革製の馬具。
鞍上人無く鞍下馬無し
馬術の巧みな人。
人馬一体でありますね。
今日一日幸運でありますように
2017.1掲載再考
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
部首ときあかし辞典(研究社)
A・ビアス『悪魔の字典』(角川文庫)
これは使える!スピーチ引用名言辞典 モーリス・マルー編 PHP文庫
