ことばの物語 ≪眉ーまゆ・ビ・ミ≫
目の上の毛の象形。
白眉
中国の蜀漢の初代皇帝劉備の家来の馬良と言う人ことで
あります。
馬良は五人兄弟で皆秀才でありましたが、その中でも特出
していたのが彼でありました。その馬良には眉毛に白い毛
があったと。
これから、兄弟の中で最も優れている者をいい、また、群を
抜いて優れている者のことを言うようになったと。
白毫(びゃくごう)
これは仏様の眉間のやや上にある白く長い毛で、光を放ち
世界を照らすとされる。どうも眉ではなさそうですね。
顰に倣う(ひそみにならう)
事の良し悪しを考えずに人の真似をすること。
これには故事があります。
<絶世の美女西施が胸を患って帰郷した時、苦しさで眉を
しかめた。
それを見た醜女がこれを見て美しいと思い眉をしかめて
村に帰るとさらに醜くなって、これを見た村の人たちは門
を閉めたり 村から逃げたしたと言う。>
逃げた出すなんて大袈裟ですね。
昨今でいうなら、、八頭身美人を五頭身がまねるようなも
のですね。
ちなみに西施は中国の四大美女の一人で、越王勾践に
呉王夫差へ策略として贈られます。
西施は中国四大美女て、他は王昭君、貂蝉(ちょうぜん・
三国志演義に出てくる架空の美女)、楊貴妃であります。
顰蹙を買う(ひんしゅくをかう)
顰は「眉をひそめる」で、蹙は「額にしわを寄せる」。
買うは「自分の言動で悪感情をもたれること」。
眉間(みけん)
眉と眉の間。
「この眉間、三日月傷が目に入らぬか。
知らぬのあらば教えてしんぜよう。
天下御免の向こう傷、人呼んで旗本退屈男。」
向こう傷は、敵と戦って正面に受けた傷。
市川歌右衛門の代表作。
子ども時代の英雄でした。
眉間尺
中国春秋時代の名刀工「干将」とその妻「莫耶」の子
供で、命を賭して親の仇を討ちます。名の由来は、と
てつもない大男で眉の間が一尺もあったと。(中国の
一尺は約18cm)
干将の剣は、亀裂模様の陽剣(雄剣)といわれ、
莫耶の剣は、水波模様の陰剣(雌剣)といわれると。
この二人に王が剣の製作を命じます。
これを完成するのに三年を用し、王は怒った。
これにより干将は王に殺されるだろうと覚悟し、生ま
れてくる子が仇を討ってくれることを願って陽剣を隠し、
その場所を莫耶に告げ、剣二振りを王に届けます。
陰剣は手に入ったものの、もう一振りは陽剣でありま
せんでした。
怒った王は干将を殺すのでありました。
蛾眉=娥眉=がび
蛾の触覚のように細く弧を描く美しい眉で、美人のこと。
柳眉(りゅうび)
柳の葉のように細く美しい眉。
美人が眉を吊り上げて怒ることを「柳眉を逆立てる」
いいます。
眉唾(まゆつば)
騙されないように用心することで、真偽が不確か
で信用できないもの。
眉に唾をつければ狐や狸に騙されないという迷信
から。
眉目秀麗(びもくしゅうれい)
眉目(みめ)麗しであります。
容貌が優れていて美しいことですが、これは男性に
用いる
ものであります。
【眉を音符とする形成文字】
形成文字は漢字の90パーセントを締めますと。
媚ーこびる・ビ・ミ
女が眉を動かしてこびる。
媚笑(びじょう)
人にこびて笑う。おせじ笑い。
媚薬(びやく)
性欲を催させる薬。惚れ薬。
o.ヘンリーの短編『アイキーのほれぐすり』心あ
たたまりますね。
彼は短編の名手で、他に『最後の一葉』『賢者の
贈り物』などがあります。
2016.12掲載再考
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
部首ときあかし辞典(研究社)
A・ビアス『悪魔の字典』(角川文庫)
これは使える!スピーチ引用名言辞典 モーリス・マルー編 PHP文庫
