ことばの物語 ≪遊Ⅱ-あそび・ユウ≫
字解は2説ありました。
1.「水」に「子」で、子供がふらふらと水に浮くこと→游
2.「旗」に「子」で、子供が吹き流しのようにぶらぶらと歩き
まわることをしめす。→遊
そんなことかと、さらに調べてみましたと、思いも及ばない
字解がありました。
<「遊』びは「日常の俗事(ケガレ)」の対極にある行いとされ、
神の振る舞いを意味しました。この世の秩序は神意から作
られたとします。
そして、神の世界を地上に再現したのが宮廷とされ、
そこで暮らす皇族たちは、神の振る舞いをするものとされ
ました。
宴会、遊宴などは「神祭り」に起源があり、神を招き迎える
ものであり、歌舞音曲が演じられ、その担い手が遊女であ
りましたと。>
『遊』は、主に目的や役割、場所などが決まっていないこと
を表すことに使われます。
遊客
旅行者。昔は日本では遊郭で遊ぶ人のことを言ったと。
遊君
あそびめ。女郎。遊女。
遊軍
後方にあって必要に応じて味方をたすける軍隊。
遊行
僧が諸国を歩きまわり修行すること。行脚。雲水。
遊子
家を離れて他郷にある人。
李白との別れを詠んだ詩から
浮雲遊子の意、落日故人の情 (杜甫)
空に浮かぶ雲は、旅人としての君の心を表し、
沈みゆく夕日は、昔なじみである私の別れを惜しむ心
を表す。
遊魂
肉体から離れて宙にさまよう魂。
杜甫が楊貴妃の悲哀を詠った詩
明眸皓歯 今何れの所にかある
血汚の遊魂帰り得ず
(血でけがされた魂は帰り落ち着くことができないで
いる)
遊びに師無し
酒色や賭博などの遊びごとは人から習わなくても、
自然に覚えるものである。
遊刃余地有り
事を処理するのに余裕のあることのたとえ。
「ほうちょう」の語源「包丁=ほうてい」という料理名人の
話から。
<名人が牛を解体するとき、肉と骨の間の隙間に刃を入
れていくので、刃こぼれをおこさず、余裕をもって行うこと
ができると 言ったと。>
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
2016.11掲載再考
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
部首ときあかし辞典(研究社)
A・ビアス『悪魔の字典』(角川文庫)
これは使える!スピーチ引用名言辞典 モーリス・マルー編 PHP文庫)
