ことばの物語
≪彳-ぎょうにんべん≫
「彳」は「行」を音符として、行くこと、道路や街に関する字ができて
います。
江戸中期の儒学者で荻生徂徠(おきゅうそらい)という人がいます。
徂徠とは「いったりきたり」であります。「徂」は「歩みを重ねる」で、「徠」は「かえり来る」意。
♪いったり来たりすれ違い・・・♪で大学者になりましたとね。
往ーゆく・オウ
ある場所に向かって移動する。往復は行き来。
復ーふたたび・かえる・フク
「きびすをえうす」で、もとの道を帰る。
復飾(ふくしょく)
僧が髪を伸ばして俗人となること。(還俗)
やはり、髪は飾りとなるのであります。 禿あたま 蠅が取り付く
しまもなし?
復文(ふくぶん)
漢文の書き下し文をもとの漢文にもどすこと。
徐ーおもむろ・しずか・ジョ
「余=のびやか」で、ゆっくりいく。
後ーおくれる・あと・ゴ・コウ
「糸に夂=歩く形」で、糸が足に絡まって歩みが遅れる。
まさしく、後ろ髪を引かれるでありますね。
後援(こうえん)
後ろ盾の後援会ですが、これは後から来る援軍の意味であり
ました。
後塵を拝す
人の通った後のちりを拝むで、貴人にこびへつらうこと。日本では、
人に遅れること。
後生大事
後生は仏教でいう来世。来世での安楽を最も大切に考え、それを
願う心。
徹ーとおる・テツ
行きつけるところまで移動する。
「育=かなえ」に「攴=手の変形」で、事が最後のかたづけまで
いくで、食事の後片付けを意味していました。
彼ーかれ・かの・ヒ
「皮=波に通じる」で、波のように遠方へ行くこと。向こう側を指す。
彼岸(ひがん)
仏教語の「彼岸に至る」から出た言葉で、これに対するのがこの世を意味する「此岸=しがん」であります。また、煩悩を越えて悟りを開く境地。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず
俳ーハイ
「非=羽が左右に分かれているさま」で、ぶらぶらと歩きまわる。
「徘徊」の「徊」も同じ意味であります。
御ーおん・ギョ・ゴ
「午=杵の形をした神」に「卩=ひざまずく」で、ひざまづき神を
迎える。また、馬をうまく操って進ませる。
微ーかすか・ビ
「耑=先端の意味」で、忍び歩き。
微妙(びみょう)
もとは、高尚で深遠なことであります。
微禄(びろく)
わずかな給料。特に日本では、落ちぶれることを言います。
薄給が落魄とみられるのは、昔よく言われた「エコノミック・アニマル」
の日本の解釈でしょうね。
得ーえる・トク
「える」に「行く」に、移動した先で何かを手に入れる
考えは行動に移してはじめて実現(得る)することができるのであ
ります。
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
2016.9掲載再考
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
部首ときあかし辞典(研究社)
ウキィディペディア (読み物としても面白いですね
