精霊たちーペン画トリミング | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

  <ーあたう・ノウ

 

能=のう

日本古来の演劇。

能舞台は小宇宙を出現し、能面は情念を表すと言い

ます。

江戸時代までは猿楽と呼ばれ、狂言とともに能楽と

総称されると。

演目は意外とと馴染みのあるものが多いようです。

内容はよく知りませんが、能の演題の大元について

は少しわるのがありますので、それを少し。

 

【西王母】

中国の神話に出てくる仙人を束ねる仙女、または

女神。

西の崑崙山に住むと言います。

ちなみに、西欧では西に住むのは魔女であります。

有名なのは、不老長寿の仙薬(桃)を持つと言い

ます。

これは元々疫病と死を司る神であったらしく、信仰

することにより、逆に不老長寿を与えてくれる神さん

となるのであります。

前漢の武帝が長寿を祈願した際、天から西王母が

現れて三千年に一度咲くという仙桃を与えます。この

桃を食すると、三千年寿命が延びると。

これが、能の西王母の題材みたいです。

 

面白いのが嫦娥(姮娥)の話で、夫の羿(げい)西王母

からもらってきた仙桃を盗んで食べ、月に逃げて行っ

た話ですね。

鬼神であった西王母が、善神へ祭り揚げられると同

時に、その使いであった青鳥は「知らせ、手紙」という

意味を持つようになりましたと。

中野美代子さんの著書『中国の青い鳥』という本が

手元にありますが、これによるものでしようね。

 

【東方朔】

漢の武帝時代の政治家で、下界に住む仙人と呼ばれ、

滑稽な行為をすることで知られ、笑の神様とされてい

ます。

滑稽譚一つでよく聞くのが、食事に招待され、残った

肉を懐に入れで持ち帰ろうとした話があります。

当時としては、相当面白かったんでしょうね。

会社の宴会でよく専務が残り物を「うちの犬にあげる

ので、持ち帰りにしてください」というのを聞いて、皆が

にやにやこそこそと「違うね。あれ自分で食べるんだ」

なんて事ありました。これと同じようなもんですかね。

 

【敦盛】

一の谷の合戦で散った弱冠16歳の平氏の公達

笛の名手で、この笛が名笛『青葉=小枝』と呼ばれる

もので、祖父から受け継いだ鳥羽上皇から授かった

ものです。

騎馬で海上の船へ逃れようとするところを、熊谷次郎

直実に討たれます。

直実は、我が子と同じくらいの敦盛の首を刎ね、仏門

に入る決心をします。

そして、法然の弟子となり蓮生坊となります。

吉川英治の『親鸞』の中に出てきて、その時に知りま

した。

 

【祇王】

平清盛に寵愛された白拍子ですか、同じ白拍子の

御前に清盛の寵愛が移り、清盛の元を去ることになり

ます。

その時、障子に書き残した歌が

 

  萌え出づも 枯れるも 同じ野辺の草

         いづれか秋にあはで果つべき

 

「秋扇」が思い起こされますね。

国語辞典では「秋の扇」としか書かれていません

が、そんなこと聞くまでもありませんね。秋になって

不用になった扇から、愛されなくなった女性を言っ

たものであります。

国語辞典も、もう少し情緒豊かになってほしいも

のですね。

 

【俊寛】

故中村勘三郎の歌舞伎で話題になりましたね。

後白河上皇の側近で、村上源氏の流れの真言宗

の僧。

鹿ケ谷の山荘での平氏打倒の陰謀の密議が露見し、

鬼界ケ島(鹿児島)に流されます。

そして、同罪で島に流された者たちが恩赦で解放さ

れる中、一人島にとり残されるのでありました。

 

【道成寺】

安珍清姫伝説ですね。

僧 安珍へ恋慕した清姫、それを拒絶して逃げ去る

安珍。

怒りに燃えた清姫は蛇と化し安珍を追います。

道成寺の梵鐘の中に身を隠した安珍を、

清姫の蛇は梵鐘に巻き付いて、焼き殺します。

 

題目として他に船弁慶、西行桜などや、酒呑童子、

土蜘蛛などの妖怪変化たちの話などがあります。

面白そうですね。

いずれ、能関連の本でも読んでみようかと思います。

 

能書は筆を択(えら)ばず

日本では「弘法は筆を選ばす」といいます。

私の好きな褚遂良にまつわる話です。

 

初唐の名筆欧陽詢、虞世南、褚遂良は晋の王羲之

の書を学び、一家をなした。

一番若い褚遂良が、先輩の虞世南に「欧陽詢と自分

とではどちらが上手いか」と聞いた。

虞世南は答えて言います。

「欧陽詢は紙筆を選ばない。君はそれにこだわる。そ

の分欧陽詢が勝っている」と。

 

褚遂良の書を見てみると、研ぎ澄まされた繊細な

筆致です。

この字が好きで、見本として独学しました。

自分の字質に合った人ものを手本とすると、上達が

速そうですよ。

 

字の成り立ち

<「」は、尾を振り上げ大きな口を開けた熊の形

  にかたどり、熊の意味。借りて能力として、できるの

  意味を表す。>

 熊の尾、良く見えませんがね?

もう一つの辞書は、支離滅裂で私のような凡人には

理解不能!

 

【成句】

能者は労多し (荘子)

器用貧乏。有能な人材が埋もれて、それをいいように

利用した恥知らずが、脚光を浴びる。これ真理なりで

すね。

 

能書きと矮鶏(チャボ)の時は当てにならぬ

効能書と矮鶏が鳴いて時を告げるのは、どちらも当て

にできないと。

 

能書きの読めぬところに効き目あり

薬の効能書には難解なものが多い。なにか難しいこと

書いてあるから効きそうだと。

難解なもののほうが尊ばれることへの皮肉。

哲学書は、日本語に翻訳されて難解になると言います。

 

能書きほど薬は効かぬ

能書ばかりの能なしのこと。

 

能無し犬は昼吠える

才能のないものに限って、大きなことを言ったり、

大騒ぎをする。

 

能無しの口叩くき

口先だけ。

 

能無しの能一つ

なんの能力のないものでも、一つくらいは役に立つ

ものをもっているものだ。

 

能無しの胸勘定

なにもしないで儲けを空想すること

 

今日一日 幸運でありますように

 

                  誤字脱字ご容赦ください。

2015.1掲載再考