精霊たちーハガキ大ペン画  | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

 

ことばの物語  <ーとし・サイ・セイ>

「千文字」の「閏餘成歳」の『歳』です。

 

   人生は根帯なく

   飄として陌(ハク・みち)上に塵の如し

   ・・・・・・・

   盛年重ねて来たらず

   一日再び晨(あした)なり難し

   時に及んで当(まさ)に勉励すべし

 

人生は木の根や果実のヘタのようなしっかりとした拠り所はない。

盛年の時は二度と戻ってこない。

楽しみの時は、多いに楽しむべきだ。

歳月は人を待ってくれはしない。

 

陶淵明李白、杜甫以前の代表できな中国の詩人で、

隠遁者で、酒を愛した。

彼の詩には(儒教的)と(老荘的)が流れていると言います。

儒教は彼に足元を見させ、苦悩に耐え貫く力を与え、

老荘思想は仙境に遊ぶ自由な精神を与えたという。

陶淵明について書かれた本を読むと、

隠遁おそかりしであありますが、憧れであります。

代表作は「帰去来の辞」、「桃花源記」。

 

第一の辞書

<「」は「歩=あゆむ」に「戌=まさかりの象形」で、

 まさかりで生贄を割いて一年ごとに祭る儀式から、

 みのり、としの意味>

第二の辞書

<「」は「戌=はもの」に「歩=としのあゆみ」で、

 手鎌で作物の穂を刈り取るまでの時間の流れれを示す。

 太古には種をまいてから収穫までの期間を表し、

 のち、一年の意となった。

第三の辞書はほぼ泰一の辞書と同じでしたが、夏時代には

殷の時代には周の時代にはを「一年のとし」として使って

いたと書かれてました。

ただ、歴史的に遡れるのは殷の時代までで、夏王朝はまだ

伝説の域にあると思うのですが。

殷は、殷址の発見で実在が確認されました。

ここから出たのが、甲骨文字で、漢方薬竜骨として売られていた

のを、学者が文字が描かれているのを発見します。

 

歳華(サイカ)

としつき。春景色。青春時代。

 

歳寒(サイカン)

寒い季節。老年。逆境。む乱世。

 

歳寒三友(サイカンサンユウ)

冬に友として賞すべき三つの友で、松、竹、梅。

おとろえた世に友とすべきもので、山水、松竹、琴酒。

 

歳序(サイジョ)

四季の廻り。

 

歳除(サイジョ)

おおみそか。除夜。

 

歳旦(サイタン)

元旦のこと。

 

歳徳神(サイトクジン)

陰陽家で正月に祀る神。

 

歳闌(サイラン)

年がまさにくれようとする。闌は尽きるの意味。

 

歳を罪す

悪政を不作のためと罪をなすりつける。

 

【成句】

 

生年百に満たず、常に千歳の憂いを懐く

人の命は長くても百年。それなのに千年先まで心配する人がいる。

そんな取り越し苦労はおやめなさい。

生きている今を大いに楽しみなさいと。

 

歳寒くして然る後に松柏の凋むに後るるを知る

厳寒の冬になり、どの木もしぼんでしまうのに、松柏だけは緑の葉を

つけているのを知る。

節操のある人物の真価は危難の際に現れることをたとえたもの。

 

年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず

劉廷芝の『白頭を悲しむ翁に代わる』ですね。

   古人復た落城の東に無く 今人還対す落花の風

   年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず
   言を寄す全盛の紅顔子 

   応に憐れむべし 半死の白頭

 

この詩の素晴らしさは伝説を生んだ。

劉廷芝は<年年歳歳>の二句を作った時「不吉な運命の予言のようだ」

とつぶやいた。舅の宋之問があまりの素晴らしさに

「この二句を自分にゆすってくれ」と頼んだ。一旦承諾したが、惜しくなって

断った。そうすると、激怒した宋之問は、召使いの男に劉廷芝を殺させ、

自分の作として発表した。

 

初めに言葉ありき。

言葉に由らずものなしで、言葉は人を生かしもし、殺しもする

大切なものであります。

言葉によって、人の心は動くのであります。

 

明日からは「千文字」の第八区『律呂調陽』を勉強します。

 

今日一日 幸運でありますように!

 

                          誤字脱字ご容赦ください。

2014.9掲載再考