精霊たちーハガキ大ペン画  | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

言葉の物語

  <ーチョウ・とり>

 

空を飛ぶ動物。たたし、蝙蝠は別物。

公園のベンチに掛けてぼっとしていると、

烏が近くをかすめて飛んいきます。

行ったり来たり。まるで監視しているようです。

最近の烏は大きくて艶が良い。

 

古い歌を一つ。

籠の鳥

逢いたさ見たさに怖さを忘れ 暗い夜道をただ一人

 逢いに来たのになぜ出て逢わぬ

 僕の呼ぶ声忘れたか

 あなたの呼ぶ声忘れはせぬが 出るに出られぬ

  の鳥 籠の鳥でも智恵ある鳥は 人目忍んで逢い

に来る・・・♪

 

大正ロマン。

ヴァイオリンの音に合わせ、辻楽師が歌ってます。

 

牙=ガ」と鳴いて「鴉=カラス」で、「我=ガ」と鳴い

て「鵝=ガチョウ」。

九=ク」と鳴くと「鳩=ハト」。「ケン」と鳴いて「鵑=

ホトトギス」(杜鵑)

昔=チャン」と鳴いて「鵲=カササギ」。

ブッポーソー」と鳴くのでそのまま書いて「仏法僧」。

」は「ホ・ホケキョ」と鳴きますか「法華経」と書き

ません!

鳳凰は、聖人があらわれるときの架空の鳥で、

」がで「」が。これに連なる太平に時に現

れる鳥が「」。

親鸞聖人の字以外には、ほとんど見ませんが。

 

鳥の字源は見たまんまで、鳥の姿の象形です。

 

鳥歌

唐の則天武后が作った楽曲ですと。

単なる毒婦ではなかったんですね。

 

鳥の将に死なんとするやその鳴くや哀し

人の将に死なんとするやその言善し  (論語)

 

鳥子紙(とりのこかみ)

日本画や色紙に使われますね。

語源は卵の殻の色(鳥の子)に似ているところからと。

 

鳥嘴(チョウカシ)

鳥のくちばしですが、お茶の別名。

 

鳥目(チョウモク)

昔の銭。中央に穴が開いて、その形が鳥の目に似

ているところから。

時代劇にたまに出てきます。

 

鳥窮すれば則ち啄む

せっぱつまれば苦し紛れに窮余の策をとる。

 

鳥疲れで枝を選ばず

生活のためにはどんな仕事もする。

 

鳥囚われて飛ぶこと忘れず

誰でも自由を願っている。

 

鳥なき里の蝙蝠(こうもり)

強者や優れた者がいないところで弱者やつまらな

い者が威張る。

 

鳥の鳴く音はいずくも同じ

何処の土地に行っても人情は変わらない。

 

あだし野の露きゆる時なし

鳥部山の煙立ち去さらでのみ住みはつるならいな

らばいかにもののあはれなからん

世は定めなき

 

あだし野は京都嵯峨の奥、愛宕山のふもとにある

墓場。

鳥部野は京都の清水寺から西大谷へ通じるあたりに

あった火葬場。

昔は清水寺のあの舞台の下には、死体が捨てられた

と聞きます。

 
2017.10掲載再考

 

今日一日 幸運でありますように!

 

                    誤字脱字ご容赦ください。