言葉の物語
<門ーモン・かど>
≪我を通りて嘆きの街へ 我を通りて永遠の罰
我を通らば罪多き地獄の民の集う街
何も我より先になく 何も我より後になく
一切の希望を捨てよ 我門を過ぎる者≫
ダンテ著『神曲』の中の≪地獄の門≫に書かれた言葉。
ヴェルギウスに手を引かれ、この門をダンテはくぐった。
東京は上野の西洋美術館に、これにインスピレーション
を得たロダンの『地獄の門』の塑像があります。
若い頃、この美術館には良くいきました。
この地獄の門の上に、『考える人』がいます。
天国の門は「狭き門」。
キリストは言う
「狭き門より入れ。命に至るもんは小さく、その道は狭い。
滅びに至る門は大きく、その道は広い。」
門は結界でもあります。
聖と俗。
寺の山門、神社の鳥居は聖と俗の境界。
異界もまた、何かしらの境界を通過しなければなりません。
森の中に迷い込んだダンテのように。
三の辞書、異論なしでした。
<「門」は、左右に両開きになる「戸」の象形。>
実用はいたって現実的で、何ら神秘の世界は用意され
ていません。
「関」は元は「閂=かんぬき」のことで、「左右の門を繋
ぎ止める」意から、「関係」を表す。
「閑」も同じで、「門が開かないようにして閉じこもる」こと
から「ひま」を意味します。
「閾」は、門の内外を分ける境で「しきい」。
「閨」は、「小さな門」のことで、屋敷内の女性たちの住
む場所に設けられました。そこから「ねや」を意味します。
「閣」は、門のある立派な建物をさし、宮殿のこととなります。
まだまだ沢山有りまが、この辺にしておきます。
門外漢
その物事に関係ない人や、しろうとのこと。
門限
これ、門の敷居のことでが、門が締められる時間のこと
に用います。
門塾
家塾のことですが、元は門の両脇に設けられた堂のこ
とで、昔ここで勉強を教えていたところから。
門上の楣(ビ)
門上のひさしのことで、一家の名誉を輝かせる人。
つぎの、玉のことに乗った女子との説明は、良いですね。
たしかに、玉は輝きますから。
門跡
一門一派の教えを受け継いだ僧。
門聯(モンレン)
門の両側にかけられる対句を書いた札。
門を掃く
初めての人に面会を求めること。
中国は戦国時代。魏勃という者が宰相に会う手づる
を得るために
朝早くその宰相の門のあたりを掃き、ついに登用され
たと言う故事から。
門前雀羅(ジャグラ)を張る
雀羅は雀を捕る網。
人が誰も訪れず、雀が遊び、網を張って捕えられそう
だ。誰も来なくなってしまった。
権勢を誇っていた頃は「門前市を成す」賑わいであっ
たのに。
嘆くな嘆くな。
門前の小僧習わぬ経を読む
日頃の環境大切ですね、
門に倚(よ)りて望む
母親はいつ帰るかと外に出て、子の帰りを待ちます。
母親の愛情の深さを言ったもの。
門の前の痩せ犬
実力者の威勢を借りて威張る者。
私などは、お金持ちの金庫がガードマン。
何度施錠を忘れても、何一つ盗まれていない。
少し違いましたね、これとは。
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字ご容赦ください。
