言葉の物語 <魔ーマ>
魔王ルシファ、ベゼルブブ。
魔神、魔人、魔物を束ねる魔界の王。
中世ヨーロッパ、都市伝説的に魔女がいると
うわさが広まった。
「土曜の夜、箒に乗ってブロッケン山のサバト(魔女の夜会)
に出かける」と。
「子供がいなくなった」
「魔女がさらって行ったんだ」
「どうしよう」
「スープにされ、もう食べられたかも」
そんな話が教会にも伝わってくる。
「そんな馬鹿な」とはならず、ここは教会の威信を示さねば。
魔女狩りが、魔女裁判が、教会を中心として動き始める。
魔女の見つけ方、裁判のやり方、拷問の仕方など
を尤もらしく書かれた忌まわしい本『魔女の鉄槌』。
これに、反ユダヤ主義が拍車をかける。
18世紀ころまで続き、、数百万人が犠牲になった。
(実際は4万人程度らしい。)
仏教では、インドのマーラ。
破壊、殺害するものを言った。
中国に入って来たとき、その当て字として「魔」の字が作ら
れ、魔羅と音訳された。
隠語で「マラ」は男性のシンボル。
これは、まさしく僧侶にとっては内魔、体内に棲むウィール
スのようなもの。
免疫力が衰えると、発病しちゃうんですね。
若い者は特に用心、ご用心なのであります。
邪魔をするの「邪魔」は、この魔の類で、釈迦の成道を
妨げるもとしてやって来た外魔。
「魔がさす」とは、心の隙間に魔物が入り込むんですね。
とつらつらと書きましたが、「魔」そのものには意味がないと。
一つの辞書だけが、字の成り立ちを解説していました。
<「魔」は「麻=摩擦してもみとるアサ」に「鬼」。
こすってしびれさす意を含む>
麻薬のようにしびれさす得体のしれないもの、となるんで
すかね。
良く表していませんか。
魔道
悪魔の世界。
子連れ狼 拝一刀の台詞「冥府魔道に生きる・・・。」
転じて、芸術などが間違った道に陥る事。
昨今話題の人たちですね。
ただ、拝一刀のような孤高さはなさそうですね。
魔王
仏教では、仏道修行を妨げる悪魔の王。
魔界
悪魔の棲んでいるところ。
山田風太郎の『魔界転生』、映画にもなりましたね。
時は徳川家光の時世。
魔界から転生してくる天草四郎、荒木又衛門、宮本武蔵、
柳生宗矩。同時代に会して戦う魑魅魍魎の世界。
魔窟
悪魔の棲みか。転じて悪人の集まる所。
魔性
人を惑わすような性質。
魔性の女とは言うが、魔性の男とはあまり言わない。
やはり、女が魔女なんですね。
十字架の背後に悪魔がいる。(セルバンテンス)
結束を固めるためには、アンチキリストが必要なんで
すね。
内乱を防ぐ為に仮想敵をつくる。
効果的なんですね。
悪魔の力は腰にある。(ヒエロニムス)
なるほど。
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字ご容赦ください。
