言葉の物語
<嘘ーキョ・コ>
何とそれは、嘘でありました。
そして、隠れ蓑として、偽善の衣裳を身に着けました。
事実は小説よりも奇なりと、誰かが言いいました。
「嘘をつけ」が「嘘をつくな!」。並べてみるとこれいかに?
これは、「いくらでも嘘をつきなさい。こちらはお見通しですよ」
の意味なんですね。
「嘘」に「嘘」を重ねるには、頭がいりますね。
矛盾のないストーリーテーラーでなくてはなりませんから。
「うそ」の語源は大言壮語の「うそぶく」からとも。ただし、不
確かと。
「うそぶく」とは口笛を吹くという意味もあるらしいです。
第一の辞書
<「口」に「虚=息を吐く時の音」で、吹く、吐くの意味を表
す。>
第二の辞書も同じで、「嘘」の字源は直接「うそ」に関係は
あまりなさそうですね。
日本語では「うそ」にこの「嘘」の字を用いる、とです。
嘘気(キョキ)
息を吐き出す。
嘘枯吹生(キョコスイセイ)
息を吹きかけて枯れたものを生かし、生きたものを枯らさ
せる。
人物批評に生彩があって、人の価値を容易に上下させる
喩え。
芸術家の作品はまさにこれで、
大物の批評家の評で、良いも悪いも決まるらしい。
嘘は易者に、泥棒は職人にある
(カンボジアの諺)
易者の占いの言葉には嘘があるのが常で、物作りの職人
は材料をごまかすことは常であると。
転じて、その道の達人であるからと言って、まるまる信用し
ない方がよいとのことです。
素人には解るまいですね。
嘘にも種がいる
嘘から出た実(まこと)
嘘つきは泥棒の始まり
嘘は誠の皮 誠は嘘の骨
うそと真実の関係を体に例えると、骨と皮の関係ですと。
それは、真実を包み隠すのが嘘であり、その嘘の皮をは
がしていくと真実と言う骨が見えてくるということ。
嘘も方便
これは仏が衆生を救済する手だてですと。
この例が<火宅の話し>
『家が火事になった。親が「家が燃えているから早く出て
きなさい」と言っても、子供は遊びに夢中で聞き入れない。
そこで、子供たちが欲しがっていた「羊の車と鹿の車と牛
の車が門の外にあるよ」と言うと、子供たちはすぐに出て
きたという。』
それぞれの車には意味がありますが、ここいらにしてお
きます。
「傷は浅いぞ心配するな」なんて。
嘘はつきたてのうちが花だ。(フランス)
嘘つきは物覚えがよくないとつとまらない。
(クインティリアス)
嘘つきは嘘一つを信じ込ませるために、本当のことを
百言う。
(スペイン)
嘘をつけば遠くまで行けるが、帰ってくることは望め
ない。
嘘には帰り道は無いんですね。突然道が途絶えて、藪
の中をさまようのであります。
用心、用心、ご用心!
2017.5掲載再考
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字ご容赦ください。
