言葉の物語
<新ーシン・あたらしい・あらた・にい>
「あたらしい」は本来は「あらたし」であったと。
この本に惜しい意として「あたらし」の形容詞が
用いられたと書いてありますが、長崎の島に
惜しいという意味で「あったらし」と今でも使っているところ
があります。
これ、新しい物は惜しいってことですかね。
「これ、捨てるばい」
「いや、そいはまだ新しいかけん、とっとかんば」
なんて。
平安時代以前から、惜しいに意味に使われていたと。
第一の辞書
<「斤」に「木」+「辛」。
辛は刃物の象形。木を切って薪にする意味を表す。
また、切り口があざやかなところから
転じて、あたらしい意味に使う>
確かに、木の切り口はみずみずしく新鮮で、
新しい意味にピッタリですね。
第二の辞書
<「辛」は木を切ること。「新」はこれに「斤=おの」を
加えて、切りたての木、なまなましいの意>
第三の辞書は、まるっきり違ってきますが、字源的には
こちらの方が古そうです。(素人判断ですが)
<「辛」は取っての付いた針。
位牌を作る木を選ぶとき、この針を投げて選び、
針の当たった木を斤(おの)で切ることを「新」という。
神意によって選ばれた木を新しく切り出すことで、
「あたらしい」「はじめ」の意味となる。>
やはり、新しいのイメージとしては、木の切り口のなま
なましさがピッタリで、よくぞそこに目を付けたなと思い
ます。
新しい酒は、新しい革袋に盛れ(聖書・マタイ伝)
一昨日買った『文語訳 新約聖書』(岩波文庫)があり
ますので、抜粋してみます。
<新しき葡萄酒をふるき革嚢(かわぶくろ)に入る
ること為し。
もし、然せば嚢よりさけ酒ほとばしり出でて嚢もまた
廃(すた)らん。
新しき葡萄酒は新しき革嚢にいれ、
斯て両(ふたつ)ながら保つなり。>
新しい酒はキリスト教のこと。古き革袋はユダヤ教を指
すと。
日の下に新しきことなし。(旧約聖書・伝道の書)
今言われていることで、言われなかったことはない。
(テレンティウス)
哲学者ホワイトヘッドは言った。
「ヨーロッパの哲学は、プラトン哲学の脚注にすぎない。」
人は当然ながら偉大なことより目新しいことをほめそ
やす。
(セネカ)
新しいものはすべて美しく見える。
新しいものとは、忘れられたものにほかならない。
(ローズ・ベルタン)
よく言われるのは、アイディアですね。
なにも突飛なことや、特別なことではなく、
日々の仕事のなかから、生まれて来るものだと。
日々新たにして、又日に新たなり。(大学)
日ごとに自分自身の心を新たにし、面目を新しくしていく。
しかり。
そうありたいものですね。
2017.5掲載再考
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字ご容赦ください。
