言葉の物語
<九ーキュウ・ク、ここの、ここのつ>
数字の字の成り立ちをちょくちょくと調べてきましたが、
字そのものの成り立ちは、特に面白いところは有りません
でしたが、数に関する成句は沢山あります。
<「九」は手のひじを曲げた形を表した字。
この字を借りて数字の9を表す。>
第二の辞書
<手を曲げて引き締める姿を描いたもので、
つかえ曲がる意を示す。
1~9までの基数のうち、最後の引き締めにあたる
「九」の数字。>
この場合は仮借ではないということなりますね。
第三の辞書
<「九」は身を曲げている竜の形。この竜の頭が
二つある所から雌と考えられる。>
たしかに、身を曲げた竜の形に見えてきますね。
<中国では「九」は神聖な数とされる。>
というところで、
九官鳥
人の言葉をまねる鳥。この「九官」という名前は、
日本に唐よりもたらされた時、「九官」と鳴いたところから
と。
それは、飼い主が自分の名前(九官)を教えていたため
である。
お名前は「キュウカンキュウカン」。
九牛の一毛
多くの中のほんのわずか。
すなわち、取るに足りないこと。
九州
古代中国で、国を九の州に分けたところから、
中国そのもののこと言う。
私は九州にいますが、これはもしかしたら、これによる
ものかも。
現在は7県ですが、昔は肥前、肥後、筑前、筑後、豊前、
豊後、日向、大隅、薩摩の九国に分れてました。
九仭の功一簣(き)にかく
あと一息の所で失敗すること。
高い山をつくりあげるのに最後のもっこ一杯の土を
盛らないために高山は完成しない、というところから。
九流
漢代に分けられた学派。
儒家、道家、陰陽家、法家、名家、墨家、縦横家、
雑家、農家。
九重
御所。
これは、天子の御殿が九つの門の奥にあった所から。
一封朝に奏す 九重の天
夕に貶せられる 潮州路八千
聖明の為に弊事を除かんと欲し
肯(あえて)衰朽をもって残年を惜しまんや
韓愈の気概と惜念の思い。
九思
このようにありたいと思うこと。
視は明(めい) ・聴は聡(みみざとい)
顔色は温(穏やか) ・貌(姿かたち)は恭(うやうやしい)
言は忠(まごころ) ・事は敬(うやうやしく)
疑には問(人に聞く) ・忿は難(災いをまねく)
得は義(それを受けるに値するか)
九十九折
いくつも折れ曲がった坂道。
道がつづら折りになっていよいよ天城峠に
近づいたと思うころ、雨足が杉の密林を白く染めながら
すさまじい早さで麓から私を追って来た。
川端康成の『伊豆の踊子』の書き出しですね。
2017.4掲載再考
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字ご容赦ください。
