言葉の物語
<松ーショウ・まつ>
字源は<「木」+「公=つつぬけ」。
葉が細かくて向こうが透けて見えるところから。>
「公」は「公人」いうように使われるところからすると、
この立場の人は隠し立てがあってはならないのです。
公人にもっとも逆らうのは、贈収賄ですね。
隠し立てが発覚すると、こんどは部下のせい、なんて
絵にかいたような嘘。ばればれですよ。
と、くだらないことは考えずに先に進みます。
門松は神の依代。
斜めに切られた竹の節は、笑顔で福を招く。
青春を過ぎると
門松は 冥土の旅の一里塚
めでたくもあり めでたくもなし
(伝 一休)
一里塚は旅人に距離を知らせるために一里(約4キロ)
ごとに築かれた塚。
冥土まで 何里歩くや 門の松 (私)
なんて年になりました。
松の語源は、葉がまつ毛ににているから、
また、神が宿るのを「待つ」とか神を「祀る」からとも。
長寿、永世の象徴としての松は、武家屋敷などに
多く植えられたと。
それとは別に、少しでも風が吹くと音を立てる松は、
塀に沿って植えられ、侵入者を防ぐためのものとも聞きます。
松風騒ぐ 丘の上 古城よ一人何偲ぶ
松竹梅 日本では、めでたいものとして祝い事に
使われますが、中国ではともに寒さに耐えるところから
「歳寒の三友」といわれ、画題としてもよく描かれます。
江戸時代の遊廓では、太夫は松、天神は梅、かこいは
「竹」と呼ばれたそうです。
と言れても、映像で見る花魁道中の太夫しか知りませんが。
昔、秦の始皇帝が雨宿りに使った松に、その功績に
大夫の位を与えたという。
はてな、この稚拙さが暴君の証ですね。
松は節操、長寿、繁栄の象徴として愛でられますが、
中国では無骨者扱いですと。
松柏 長寿のたとえ。その松柏でさえも、時の流れに
逆らえない。
松柏も砕かれて薪になる(古詩)
今年花落ちて顔色改まり
明年花開いて復た誰かあらん
己に見る 松柏のくだかれて薪と為るを
(劉廷芝:白頭を悲しむ翁に代わる)
松のことを英語でパイン(pine)、パイナップルは松かさに
似ているところから。→ pine apple ですと。
今日はこれくらいにして、明日は竹と梅について
勉強したいと思います。
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字ご容赦ください。
