言葉の物語 <生ーせい>
「生」は地上に草の芽がのびだした形。
どの辞書もほぼ同じでした。
この字は読みかたが沢山です。
漢音で「セイ」、呉音で「ショウ」。これが訓読みになると、
「いきる」「うまれる」「おう=生い立ち」「はえる」「き=生地」
「なま=生もの」「あ=生憎」。
生き死には大変な問題と思いますが、字の成り立ちは
いたって簡単。
だぶん、大昔の人は生死をそんなに特別なことではなく、
単なる自然の摂理で、普通のことだったんじゃないでしょうか。
ただ、生き延びることだけを考えていて、
「人生とは」なんて考える暇などなかった思います。
それが、豊かになり、暇ができるようになって、色々考える
ようになったんですね。
生者必滅 会者定離 世は常ならず。無常ですね。
生生世世(しょうじょうせぜ) 現世も生まれ変わる来世も。
未来永劫ってことですね。
生生流転(しょうじょうるてん) 万物は生死を繰り返しながら、
姿を変えていく。
生老病死(しょうろうびょうし) お釈迦さんが感得した四苦。
生まれ老いて病を得て死んでいく。
どんなに健康で病気一つしないという人でも、
生まれながらに背負っている病が一つありま
す。
死に至る老いという不治の病を。
生業 生活のための仕事ですが、これを訓じて
「なりわい」。いい響きですね。
生口(せいこう) 捕虜のこと。完全に死語ですね。
生歯(せいし) 今年生まれた子。これは七、八カ月で
歯が生えることから。
生呑活剥(せいどんかつだつ) 生のまま呑み込み、生きたまま
剥ぎ取る。
他人の詩や語句をそのまま盗みとること。
なにやかやとうるさい著作権ですね。
生霊(せいれい) いきりょうですね。
これは祟りますよ。
生死肉骨(せいしにくこつ) 死んだものを生かして、骨に肉づ
けすることで、落ちぶれたものを救い上げる
こと。
生は難く死は易し 「死ねば済むと思っているのか」
生きる難関から逃げるなと。
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字ご容赦ください。
