言葉の物語 <不撓不屈ーふとうふくつ>
「・・・しない」の「不」が二つもついている。
「撓」は「たわむ」の意。
どんな強い風にも撓んだり、屈したりしないということで、
不撓不屈の精神で邁進するというようになる。
『荀子』に書かれている「玉」の徳性。漢籍には詳しくあり
ませんので孫引きです。
<玉が温順であるのは仁、堅剛であるのは義、
折れて撓まないのは勇。>
ただ、玉は堅い故に落ちると木端微塵。
堅すぎるのも考えもの。儒教のこんなところを嫌うのが、
老荘思想ですね。
世当たりは、風に撓む柳のしなやかなしたたかさも必要
ですね。
不撓不屈を宣言した誰かさんは、偏屈もいいところ。
ここで「不」の字を調べてみます。
<「不」の字は、ふっくらとした花のつぼみの形を描い
た字。
この字を借りて打消しの助字に使う。>
漢和辞典にこう書いてあります。他の本を見てみまし
たが、これには別説はなさそうです。
で、「不」の字のめぼしいところを。
<不一=ふいち> 手紙に用いられ、思いを書き尽く
せないこと。 同意で<不尽>
<不易=ふえき>
変わらないことで、芭蕉の俳句の精神。
不易流行、幹を代えずに枝葉を時代に合わせる
という事ですかね。
<不羈=ふき>
「羈」は馬を繋ぎ止めることで、束縛されないこと。
奔放な性格。
<不軌=ふき>
「軌」は法のことで、道理や法にはずれること。
<不帰の客>
人の死をさす。
<不日=ふじつ>
漢文調て「ひならずして」と読み、ちかいうたに。
<不逞=ふてい>
我儘にふるまう。不逞なやからなどと。
<不倒翁=ふとうおう> おきあがりこぼし。
<不予=ふよ>
「予」は喜ぶの意。不快なこと。
身分の高い人の死を遠まわしに言う。
まだまだありますが、何か死語を集めたみたいですね。
化身の神仏
七福神3
福禄寿
寿老人と同一視される場合が多い。
道教の道士南極老人の化身(寿星=ことぼし:星の擬
人化)
中国の宋時代頃から、寿老人から福禄寿に代ってい
く。
これは、道教で人間の現世での理想。
<福> 幸福と子孫に恵まれる。
<録> 金銭に恵まれること。
<寿> 長生きを得られること。
この3つを授けるのか福禄寿の神さんなんですね。
七福神も時代と場所により、異なることがあると言い
ます。
寿老人が外された場合は、その代わりに猩々という
人面猿の大酒のみか、吉祥天が入る。猩々が大酒飲み
なのは、寿老人が酒好きであった所と関係しているかも
ですね。
七福神信仰は、徳川家康が奨励したことからと。
また、禅寺によく見かけるのは、彼らの風貌が禅画の
題材に取り上げられたことも関係しているらしい。
姿は、頭が異常に長く、白髭をたくわえた背の低い
老人。
特に、寿老人を表す場合は、玄鹿と呼ばれる長寿を
象徴する鹿を連れていて、福禄寿の場合は、経巻を結
びつけた杖を持って鶴を従えている。
七福神としての主体は、長寿でしょうね。
鹿、鶴は長寿の象徴ですから。
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字 ご容赦
2016.12掲載再考
