言葉の物語
<罪と罰ーつみとばつ>
ドストエフスキーの『罪と罰』についてではありませんが、
やはりまず一番先に思い浮かぶのは、これですね。
非凡人は禁じられた行為(殺人)さえも敢行できる権利
を有する、という考えに憑りつかれた不幸。
戦争で大量殺人を犯した者は英雄と呼ばれ、一人を殺し
たものは殺人者と呼ばれ罰せられる。
というように、この世の不要なものは人であれ何であれ、
非凡人は駆除することが許されるという、悪魔の考えが
ラスコーリニコフに憑りつく。そして、強欲な金貸しの老婆
を殺してしまう。
突然恐怖が襲ってくる。そして叫ぶ、
「おれは老婆を殺しんじゃない。俺自身を殺したんだ。」
この怖れとおののきに、娼婦に身を落としたソーニャは、
救いの手を差し伸べる。自己犠牲の無償の愛を持って。
「罪」という字の成り立ちを調べてみました。
<元の字は「辠=つみ」で、自は「鼻」の形を表し、「辛」
は刺青に使う針のことで、罪を犯した者の鼻に刺青を
する事。>
となっている。これでは「罰」のことになってしまうのでは。
というところで、もう一つの『漢和辞典』を調べてみます。
<「罒=もう」は、魚を取る網のことで、そりに「非=道
理にそむくこと」を合わせて、法を犯した者を網をかけて
捕まえることを表す。>
どちらが正しいかは解りませんが、こちらの方が納得で
すね。
次に「罰」について調べてみます。
<「詈=ののしる」と「刀」を合わせた字。「詈」は神への
誓いの言葉 に網をかぶせて、さらにその誓いを刀を加え
て破壊することを意味する。>
確かに詈は「罒=あみ」の下に「言」で、そうなのかですが、
これはむしろ罪の方ではないですかね。
というところで、また別の『漢和辞典』を調べてみます。
<「罒=あみ」と「言」を合わせて、網をかぶせるように
相手にののしりの言葉をかぶせ、それに刀を加えて、罪
をののしり、刀で脅すことを表す。>
確かに、罰のことですね。どっちかは、作った人に聞くしか
ないですね。
アダムとイブは、禁断の木の実を食べて、地を這う労働の
苦しみと、出産の苦しみの罰を受けた。
アトラスは、オリンポス神との戦いに負けて、地球を支え
続けなければならないる罰を受けた。
敗戦者は戦争犯罪人として罰せられる。
サターンは、神に挑んだために、堕天使となって地獄に
落とされた。
そして、復讐の悪魔と化した。
○ 自分も犯したことのある過ちなら、人が犯しても好感
が持てる。
(ゲーテ)
○ 過ちを犯す癖がつくと、それをうまく粉飾するよう
になる。
(トマス・デッカー)
ギリシア・ローマ神話PartⅡ
ゼピュロス
西風の神。エオス(曙の女神)。
穏やかな風は春を告げる。
厳しい嫌われものの冬の神ボレアスと対比される。
ある時、彼はヒヤキントスに恋をし求愛する。
ヒヤキントスはアポロンにも求愛されていて、
アポロンの求愛を受け入れる。
仕返しにゼピュロスは、アポロンと彼が遊んでいる時、
アポロンの投げた円盤が彼の頭に当たるように風を吹
かす。
結果、ヒヤキントスは死んでしまう。
これを悲しんだアポロンはそこに花を咲かす。
その花の名はヒヤシンス。2
013.11掲載
今日一日 幸運でありますように。
誤字脱字ご容赦
