先輩に写真を渡してから1週間がたった。


あの日以来、先輩の姿を探すのが日課になった。

チャラチャラしてて嫌な感じの人。それが啓太先輩に対しての第一印象。

でも啓太先輩がどういう人なのかはわからない。

実際ほんとにチャラチャラしてるのかもしれないし
女癖も悪いのかもしれないし、超酷いやつなのかもしれない…。

でも、あたしは先輩を好きになってしまった。
間違いなく、恋をしてしまった。

それに気が付いてから、あたしの気持ちはどんどん止められなくなっている。

今までも誰かに恋をしたことはあったけど、
今までとは違う、なんだかそんな気がする。

そんな風に考えながら、放課後の廊下を一人で歩くあたし。

図書委員のあたしは、月に数回当番の仕事がある。
今日は貸出当番で、遅くまで残っていた。

本を借りに来る人なんてほとんどいなくて、
暇な時間を持て余すだけなんだけど…
あたしは嫌じゃないんだ。

ちょっとだけ夕日に染まったオレンジ色の廊下が
何とも言えないくらいに綺麗で…キュンとしちゃうから。

ふと足を止めて廊下の窓から外を見ると、夕焼けでグランドがオレンジ色に染まっていた。
「きれいだな…今日も。」

思わずそう呟いて、グランドで部活に励むサッカー部をぼーっと見てた。



「きれいだよね、この時間の学校。」
後ろから声がして、びっくりして振り向くと、そこには啓太先輩がいた。