こんにちは、絶學無憂です。

 

本業が忙しくて、ブログも間が空いてしまいました。

 

もう今から思えば随分前に起こった呪さん改め祈さんとのやり取りについて引っ張りながらご紹介するシリーズ。

 

前回からの続きです。

 

簡単に振り返ると、祈さんからこういうコメントを頂いたのでした。

 

私は毎回何年も同じことを繰り返してしまうのですが
いつもそれがネガティブな結果になってしまう傾向があり
(どうしても自分でその結果を選んでしまう)



それを観察していくと
瞬間瞬間のタイミングで何かが意識上にのぼり思考化し
体は無意識に動きやはり無意識の中の潜在意識などがそうさせているように
るように思いました。
脳科学でもありますが
意思よりも体が先に動いているような感じです。

全ては瞬間のタイミングであり
どうも何かに操られているような気がしています。


それは何か見えない力なのか
ただの自分の思い込みなのか


先日心屋仁之助さんのブログで
「コーチングvsカウンセリング」というのを
読んだんですが、やはり「前提」の部分が大事で
そこが変わらない限り同じ事を繰り返す日々にあります。



何らかの体感でもない限り変えられないものでしょうか?

 

そこで前前回は瞑想について、前回は心屋仁之助さんのいう「前提」について書きました。今回は感情解放についてです。

 

やや長いですが、私のブログの読者さんは長い文章を読むのを物ともしない人たちばかりでしょうからそのまま貼り付けます。

 

全自動の観念手放し法である瞑想に対して、このブログで扱っているような感情解放の技術というのは、実生活で体験する感情を頼りに狙い撃ちにして観念を手放しするような方向性だと思います。一長一短があるので、両方必要性に合わせて使うべきだと思っています。



瞬間瞬間のタイミングで何かが意識上にのぼり思考化し
体は無意識に動きやはり無意識の中の潜在意識などがそうさせている


という観察は、非常に正確だと思います。

自分なのに、自分でない何かが、監視の目を破って突き動かしている、というような感覚ですね。

言葉を慎重に選ばないとまた、これを読むときにまさにその反応が起きてしまいそうですが、今回はご自身からこの話題を選ばれているので、敢えてぼやかしたりせずにできるだけはっきりと私の考えをお伝えします。

これは潜在意識と言っても良いし、エゴだと言うこともできるでしょう。

自分でない何かが、と感じるときには霊的な憑依というのも私は可能性として考えるのですが、瞬間に乗っ取られるように感じる、という部分からすると違うのでは、という印象です。私の限られた経験の範囲では憑依状態にあるときは、持続的に自分でない感じが続きます。

この現象についてはいろんな表現が可能で、最初のコメントを頂いたときがまさにその例だと思うのですが、ご自身が抱えておられる「爆弾」になにかの外部刺激が入り、あとは瞬時の間にその爆弾の中に保存されている観念や感情などのデータが再生されて行動してしまう。瞬時なのでそこに意思の介在する余地はあまりありません。

 

 

繰り返される」というのも非常に重要な点でして、なぜ繰り返されるかというと、自分が同じ爆弾を持ち歩いているから、という説明になります。同じ爆弾がそこにある限り似たような刺激が入れば、似たような反応が起こってしまいます。

最初のコメントを頂いたときのブログの内容と非常に近い内容ですから、この文章を読むときにも同じ反応が起こるかもしれません。

輪廻転生」というのはカルマを解消しない限り転生を続ける、というような話で伝えられる事が多いですが、爆弾=カルマと読み替えると、これは何も転生の間で繰り返される話だけではなく、今生の中でも解消しない限り何回でも同じような体験が繰り返されるようになっているのだ、と私は理解しています。このことに気づいたのは随分前ですが、何かに気づくことで繰り返しパターンが終わり、人生が新しいステージに進む、というのをはっきりと体験したことによります。

「繰り返しパターン」というのには常に気をつけるようにしています。

 

自分が気がついていない、未解消のテーマというのを知らせてくれるために、似たような現象が繰り返し起こるのです。何回も何回も同じようなパターンで失恋してしまうとか、人間関係がこじれてしまうとか、そういう場合ですね。

 

やはり繰り返し失敗が続くとかなりのストレスとなるので、否が応でも何かまずいなということには気がつくようになっているんですが、残念ながら多くの人は、「まずいことは環境や人のせいにする」という習慣があるので、それがある限り、繰り返しパターンが誰か他人の問題ではなく、自分自身の問題である、ということに気がつくまでに随分時間がかかるようです。いや、人による、と言ったほうがよいでしょうか。ぱっと気がつく人もいれば、死ぬまで気が付かずに同じパターンを繰り返していく、っていうのもザラでしょう。

 

この爆弾の正体についても、まだ仮説段階というべきでしょうが、だいたいの見当はついております。

これは比喩的な意味ではなく、実際に体の上にそのような爆弾として機能しているポイントを筋肉反射テストで見つけ出すことができます。これまでの経験上、例外なく、このようなポイントはツボとして知られている場所と一致します。たいていはその部分を押すと鈍い痛みがあります。

iPadのアイコンを押すと、新しい画面がパッと開くように、爆弾となっている場所に触れるとそこに保存されている感情状態が全身に展開される(経絡のスイッチが切れ、筋肉のスイッチが切れ、感情が浮上してくる)、という性質もあるようです。これは田仲真治さんの動画の中に見つけることができます。

今回の記事のシリーズで、ゆくゆくはこの辺のことも紹介しようと思っていたのですが、田仲真治さんの言ってないこととしては、この爆弾となったツボのことを、エックハルト・トールが「ペインボディ」(痛み体)を呼んでいるのだと、私は理解しています。彼の本でペインボディについて書かれていることが、私の知っている爆弾の性質とよく一致するのです。彼はそれがツボだとは言明していませんが。

何かの経緯で、とあるペインボディ=爆弾が形成されてしまい、それが刺激に反応して暴れることでネガティブな結果が繰り返されている。

ということはこのペインボディ=爆弾を解除すれば、この繰り返しループからは脱出できるはずです。このようにテーマがはっきりしているときには、瞑想よりもやはり狙い撃ちにできる方法のほうが適していると思います。

事態をややこしくしているのは、普通はペインボディ=爆弾を自分が持っているという認識がないこと。そのため、感情的な反応をしてしまったときにも、ペインボディ=爆弾が隠れていたんだな、という方向に考えが行かないこと。結果的には、出来事や他人のせいにしてしまう、というのが常ですが、そうするとネガティブ感情を体験し、それがペインボディ=爆弾に栄養を注ぐことになる。

ですので、この部分においては、ペインボディ=爆弾を自分が持っている、という知識が役に立つ面もあるわけです。

 

絶學無憂

 

ペインボディ Pain Body というのはエックハルト・トールの造語です。

 

エックハルト・トールの名著ニューアースでは、かなりのページ数を割いて、このペインボディの性質について細かく書かれています。

 

 

ニューアースの目次を見てみましょう。

 

 

 

 

 

このように、第五章と第六章がまるまるペインボディについて当てられているのが分かります。全部で十章ですから大雑把に言って20%も費やしているわけです。

 

にもかかわらず、私も初めて読んだときには、彼は一体何の話をしているんだろう?という感じで、この部分が一番ピンと来ませんでした。ペインボディというものがあるんだ、と言われても自分にはその存在を確かめることができませんでしたから。

 

第五章のほうはペインボディというものの性質について、特にエックハルト・トールの本で最も重要な概念であるエゴとの関係について紹介されており、第六章はこのような性質のペインボディに対する処方箋のような章となっています。

 

 

心は過去によって条件づけられているから、あなたは何度も繰り返して過去に反応し続けるしかない。東洋ではこれをカルマと呼ぶ。この頭のなかの声に自分を同一化しているときには、もちろんそれがわからない。わかればもう取りつかれてはいないわけだ。自分に取りついた相手を自分だと誤解し、それになりきっているのが取りつかれているということだから。

 

エックハルト・トール「ニュー・アース」第五章より引用

おわかりでしょうか、祈さんが訴えられたお話と、ここでのお話が非常に関係しているということが。カルマの話まで出てきています。

 

頭の中の声、すなわち思考のことを自分自身である、と誤って同一化してしまうことで、エゴが現れ出る、と言います。この同一化の程度によってエゴの強固さが決まる。

 

人間には古い記憶を長々とひきずる傾向があるから、ほとんどの人はエネルギーの場に古い感情的な苦痛の集積を抱えている。私はこれを「ペインボディ」と呼んでいる

 

エックハルト・トール「ニュー・アース」第五章より引用

 

生まれたときには既にペインボディを持っており、その強弱大小にはかなりの個人差があるようです。

 

ペインボディは「狡猾な動物のような原始的知性」を持っており、その餌となるのは「それ自身と同種のエネルギー、いわば同じ周波数で振動しているエネルギー」です。それ自身がネガティブな感情エネルギーですから、餌となるのもネガティブ感情です。

 

ペインボディには休眠期と活動期があります。活動期には、ペインボディがエネルギー補給のためにネガティブ感情を求めます。「ペインボディから発した感情があなたの思考を乗っ取」り、ネガティブ思考へと陥らせて、次々にネガティブ感情を生じさせてはそれを貪り食う。

 

配偶者や兄弟など、身近な人がもっているペインボディが、あなたのペインボディを目覚めさせ、ゴタゴタを起こすことによって、両方のペインボディが栄養を得るようにことを運ぼうとする。

 

アルコール依存症の人物が暴力を振るうのもペインボディの働き。

 

暴力映画が人気を博したりするのもペインボディがそれを喜ぶから(最近、キアヌ・リーブスのジョン・ウィックのシリーズを見ましたが、ただただ暴力的に殺人をするだけの映画なので好例かもしれません。それを観てしまう私もペインボディに栄養を与えてしまったのかも。)。

 

テレビや週刊誌がゴシッップなどを延々と垂れ流すのも同じなんでしょうね。

 

国家間の戦争など集合意識レベルでの感情というのも含まれます。言うまでもなく、日本人の場合は太平洋戦争敗戦という途方も無い痛みを体験しており、これが集団レベルのペインボディとして現代の日本人をも支配していることでしょう。

 

こうやって随分久しぶりに読み返してみましたが、エックハルト・トール自身のペインボディの解説は、私がよく語る「爆弾」によく当てはまるということがお分かりいただけたでしょうか。

 

エックハルト・トール自身が語っていないこと、また、この爆弾について教えてくれた田仲真治さんも語っていないことは、ペインボディ=爆弾であり、それは全身各所のツボに宿っているだろう、ということで、これはちゃんと確かめられていないので私の仮説と呼ぶべきでしょう。ですが、これまでのところ、このペインボディ=爆弾=ツボ仮説に沿って考えると辻褄の合うような話はいろいろあります。

 

長くなったので今日はここまで!

 

 

業務連絡: 遠隔レイキによる感情解放サービスの受付再開しました。