こんにちは、絶學無憂です。

 

前回の記事でざっと体癖論についてご紹介しました。詳しくはWikipediaの記事のほうを御覧ください。

 

さて実はこちらが本当に書きたかったことなのですが、2種体癖のお話です。

 

2種体癖というのは、1種体癖と共に、上下型とも頭脳型とも呼ばれる体癖のひとつです。

 

腰椎1番でバランスを取り、毀誉褒貶が感受性の中心である。直立している時もお辞儀するときも体重が足の前にかかる。 太りにくく細長い体型で、首に特徴がある。非常に理屈っぽく、言葉に敏感であり被暗示性も強い。そのため、言葉やイメージからの思い込みだけで病気になったり健康になったりする。会話にリアリティがあり面白い。長い睡眠時間を要し、ストーリーのある夢をよく見る。前屈みの姿勢をとる場合は、首から上が前へ出ることが多い。大義名分や真理、ルールにこだわるため、当人が大義名分とみなせるだけの理由をみつけないと行動できない。上空から俯瞰するような視点で世界をとらえようとすることから、野口は上下型は最も野生味が少なく仙人のようだとも言っている。服装は地味なものを好むことが多い。

Star Wars にカミーノアンズ(カミーノ星人)というエイリアンが出てきますが、これなんか100%上下型です。

 

 

皆さんの周りにこんなような、細身で、背が高く、首も長く、地味な服を着ている人がいたら百発百中上下型です(ふつうは他の体癖も混ざっています)。

 

1種と2種の違いというのは、1種のほうが自分で積極的にものを考えるのが好きであるのに対して、2種の方はこれが受け身になるので、他人の考えを記憶してその通りに紹介するのが好きです。

2種は同じように考えることが得意だが、1種と異なって言葉よりもイメージ先行であり、自ら言葉にまとめようとすると割り切れなくなり、思考が行き詰まる。そして考えが行き詰まると胃の調子が悪くなるなどすぐに体に出る。また1種と異なって受け身であり、自分で決めて自分の責任で行動することが難しく、他人の責任なら動き易い。疲れると首の横の胸鎖乳突筋が痛くなる。もしくはこめかみ(前頭部)に緊張を覚える場合も多い。噂話や文章で書かれていることなどを受け入れやすく、一旦入ってしまうとなかなか修正できないところがある。他人が考えたことを正確に記憶するのが得意である。外から来るものを忙しく感じ易く、心配性の傾向があり、あれこれ考えて対応に追われることが多い。後頭部が絶壁で、顔の頬骨が目立つことが多い。甘いものが好きな傾向にある。家族への執着が一番強いタイプでもある。

私の姉がこの2種である他、身の回りで2種の人にかなり沢山会ってきました。

 

これは明らかに語弊がありますが、恐れずに言えば、私の直接知る2種体癖の人というのは、おしなべて生きづらいと感じている、あるいは生きづらそうに見える、という人が多かったです。

 

他の体癖であれば、この同じ特徴が陰に出れば、このような問題行動として出てくるが、それが陽に転じるとこのようなキャラとして輝く、ということがイメージしやすいのですが、2種だけは、身近にそういう例があまりいないということもあり、2種の人の人生が輝いている状態というのがどんなもんか想像しにくいのです。

 

2種の特性として、「自分で決めて自分の責任で行動することが難しく、他人の責任なら動き易い」「噂話や文章で書かれていることなどを受け入れやすく、一旦入ってしまうとなかなか修正できない」とありますが、これらのせいで、「他人軸で生きてしまいやすい」ということがあるんではないかと思っています。

 

ですのでもう10年以上に渡って、2種の人はどう生きるべきなのか、2種の人に対してどのように導くのが良いのか、というのがテーマのひとつになっています。

 

体癖論の中にはその答えはどうも用意されていないようなのですが、出口光さんの提唱されている「四魂の窓」という個性心理学の考え方の中にヒントが有る、と思いました。

 

この教えでは、智・勇・親・愛という4つの基本的な性質が人間に備わっていると考えますが、それぞれ奇御魂(くしみたま)、荒御魂(あらみたま)、和御魂(にぎみたま)、幸御魂(さちみたま)という、神道に伝わる一霊四魂の考えに対応しています。

 

 

「四魂の窓」というのは、それぞれの人がこの4つの窓のいずれかから世界を見ているので、世界観にずれが生じ、またものの見方に偏りが生じるのだということです。

 

さらにこの4つを監督するような立場に有るのが直霊(なおひ)です。直霊がこの偏りに気づいて、これを真ん中に戻すことで、バランスの取れた状態になるとされます。つまり、「まんなか」へ到れるというわけです。

 

2種体癖というのは上下型・頭脳型ですから、明らかに「智」の奇御魂(くしみたま)のエネルギーが強い存在です。逆に言えば、図で対角線上にある、愛の幸御魂(さちみたま)の要素が、未発達な状態です。

 

ですから大まかな方向性で言えば、愛の幸御魂の特性である、豊かな感情表現が鍵となるでしょう。

 

2種体癖の人に多いのは、他人の言葉や、他人の作ったルールを尊重するあまり、自分自身がどう感じているのかという感覚が鈍っていることです。このためにすっかり他人軸を中心に生きてしまっている場合が珍しくないようです。

 

感情のセンサーを磨き、自分が何を喜び、何を嫌がるのかということをはっきりと感じるようにしていく、ということが自分軸を取り戻し、人生の輝きを引き寄せることへ繋がっていくのではないでしょうか。