こんにちは、絶學無憂です。

 

みなさんは体癖(たいへき)という言葉を聞いたことがありますか?ほとんどの方は初めてお聞きになるのではないかと思います。

 

これは昭和の天才整体指導者、野口晴哉が発見しまとめた考え方で、人間の基本的な性質には原色のようなものが12種類あって、各個人の中ではそれらの幾つかが混じり合って個性を作っているというものです。

 

彼は整体指導で多くの人の体を視ていった中で、人々の感受性、体の問題の種類、外見的な特徴などの間に相関があることに気づいたのです。

 

私が昔勤めていた研究室の後輩で、とんでもないキャラの持ち主がいて、どうにもこうにも扱いにくく、「いじめれば喜ぶ」ということを見抜いていじめていた教授を除いて全員が手を焼いていたことがありました。当時の指導教官があまりにも途方に暮れて大学生協の心理学コーナーで本を買い漁ったがどの本にもその後輩に該当するような内容が書かれていなかった、という逸話が残っています。

 

私自身もとても苦手にしており、鬱陶しいなあと思いながら苦虫を潰していたのですが、あるとき、野口晴哉の書いた、その名も「体癖」という本を読んでいて、その中の「8種体癖」に関する説明を読んでいたとき「あっ、あいつだ!」と驚いた、それが私が体癖論を信頼するようになった瞬間です。もう、まったくもってその後輩を見てきたかのように、彼女の言動の特徴そのままがズラズラと何ページにも渡って書いてあるではありませんか。

 

 

8種体癖の人は、非積極的な天の邪鬼であり、勝ち負けこそがその価値観のすべてだ、というのを理解して以来、それまで全く不可解であったその後輩の言動がすべて(は言い過ぎかな)理解できるようになり、全然ストレスが無くなりました。

 

8種体癖が珍しいというわけではないのですが(私自身も8種体癖を持っています)、この後輩の場合、他の体癖があまり出ておらず、ほぼ8種体癖の原色そのままであったため、強烈なキャラとして周囲を圧倒していたわけです。

 

ともかく体癖についてはいくらでも記事が書けるのですが、10年以上前にこれを書籍で勉強して独学で習得し、特殊だとされる11種、12種体癖についてはいまだによく分かりませんが、基本とされる1種から10種体癖については、判別ができるようになりました。たまたま当時の研究室に全10種が揃っていたこともあります。

 

女性は噂話が大好きですが、まったく知らない人のことを延々と話しているのを聞いているうちに、話題の人の体癖が分かってしまい、「その人こういう特徴でこういうことを言うでしょう?」と言ったらとても驚かれたこともあります。

 

身体的特徴や、行動の特徴から分かるのですが、野口晴哉は、運動特性というのにも体癖が出ており、動きの癖を見れば体癖が判定できる、と考えて、Wii Fit のような体重の偏りを測定する体重計を開発していました。

 

人間関係でお悩みの方は、体癖を勉強されると役に立つでしょう。また、己の体癖を知るということは、自分の魂の持って生まれきた性質を把握するということなので、人生をより意味深いものにする上で役立つでしょう。ただし、自分の体癖を知るには、認めたくない気持ちが出てきたりするので、そう簡単なことではないとも言われます。