前回からの続き
最初から読む
こんちは、絶學無憂です。
約束ですので、そろそろセルフ筋肉反射テストのお話をしなければいけない気がしますね。
私自身は、健康状態の悪化に悩む中で、ある本を読みました。
テニス界のチャンピオン、ノヴァク・ジョコビッチが、不振のために伸び悩んでいたとき、キネシオロジーの筋肉反射テストによってグルテン不耐症が発覚した(後に病院でELISA 検査によって診断確定)ことにより、食生活を一変させて一挙にチャンピオンへの坂を駆け上がったという自伝(『ジョコビッチの生まれ変わる食事』、原題: "Serve to Win")を読み、「これだ!」と思ったのです。
しかし、まず立ちはだかったのは、筋肉反射テストは二人一組で行うために結局自分の役には立たない、という壁でした。主旨を理解して腕を貸してくれるパートナーがいれば良いわけですが、妻はその当時既にあからさまに代替医療に難色を示していたので、一人ではどうしようもないと思ったのでした。
O-リングテストにしても、恐らく90年代くらいから名前は知っていたように思いますが、これにしても基本は二人一組でやるもの、という頭があったので、見送っていました。
要するに、一人で行うセルフ筋肉反射テスト(一人キネシオロジー)というものをまず思いつきませんでした。
二ヶ月ほどしたある晩、もしかして一人で行うための方法を見つけた人はいて、YouTubeに出ていたりするのでは?とふと思いついて、探してみたら幾つも出てきました。それを見ながらやってみたのですが、どうも上手く行かず。まったく結果が安定しませんでした。
数日後に二度目の挑戦のとき、今度は正心調息法という呼吸法を使いながら「私は筋肉反射テストができるようになった!」と自己暗示をかけてから、もう一度挑戦してみたら、その日のうちに安定して筋肉反射テストができるようになりました。最初はいかにも体に良さそうな食べ物といかにも体に悪そうなものとを使って、筋肉が強くなるか弱くなるかというのを調べていました。
この短いエピソードだけでいろいろと話ができるのですが、そもそも、一人で行うセルフ筋肉反射テストというものは、邪道なのでしょうか?やっていいことなのでしょうか?
これは当時も調べたのですがなかなか分かりませんでした。しっかりとした情報源で、はっきりとセルフ筋肉反射テストを認めているようなものがなかなか出てこなかったのです。
一例を挙げれば、キネシオロジーの中でも最大流派とされるタッチ・フォー・ヘルスの公式マニュアルを見ても、セルフ筋肉反射テストの話は一切出てきません。プロのキネシオロジストとして本を出されている齋藤慶太さんも、ご自身のホームページで、
実際に自分で自分の微細なる筋力をチェックする事は難しいと思います。
特にストレスや問題を抱えているときには脳の状態も不安定のため微細なる筋力の強弱がわかりにくいのです。
という意見を述べておられています。筋肉反射テストをわざわざ悩みたいという方は、何らかのストレスを抱えておられるでしょうから、そのような方にとっては自力だけで何とかしようとしないほうがよい、というメッセージです。
応用キネシオロジーの本("Applied Kinesiology: Revised Edition")にもセルフについては言及されていないようでした。
また、当時私が最初に参考にしたのはデイヴィッド・ホーキンズという精神科医の書いた『パワーかフォースか』という本でしたが(これについてはいろいろと問題も感じているのでいずれまた取り上げます)、ここでも二人一組で、と書いてありました。
こんな調子で、相手がおらんときはどうすればいいんじゃい!という疑問になかなか答えてくれるものがありませんでした。そこで、次回では二年前の自分の疑問に答えるつもりで、このテーマについて述べてみたいと思います。
次回へ続く