こんにちは、絶學無憂です。

 

約束通り、デーヴィド・ホーキンズ著「パワーかフォースか」について取り上げてみたいと思います。

 

 

これはとっても厄介な本でして、Amazonのレビューを書こうと思いつつ、2年経ってもまだ書けていません。一回で終わらせるのも多分無理なので、その1としています。

 

おそらくですが、キネシオロジーやOリングテストを始めた人のきっかけの数十パーセントは、この本なんではないかと想像しています。アメリカのアマゾンでは、この執筆時点でレビューが実に864件もあり、評価は星4.5となっていますから、このような哲学書・スピリチュアル書としては突出したベストセラーのひとつと言って良いでしょう。間違いなく、キネシオロジー関係では一番のベストセラーのひとつです。さらに、マザー・テレサが推薦したとも書かれています。

テニスのATPランキングで、今年、世界1位に返り咲いたノバク・ジョコビッチ著書の中でこの本を紹介しています。彼のキャリアの転機はグルテンフリー食に切り替えたことだということは比較的よく知られていますが、このことに最初にきづいたのはキネシオロジーの筋肉反射テストの結果だったということはそれほど知られていません。

 

ジョコビッチは、携帯電話をお腹に当てると、腕の力が抜けて圧力に抵抗できなくなる(筋肉反射テスト)というのは、パーティ会場でのびっくり芸としておすすめだ、と本の中に書いているくらいですから、自分でも相当筋肉反射テストを調べたものだと思われます。

 

これは実際にみなさんも簡単に試せます。相手に、腕を前に伸ばして、そのまままっすぐにしてください、と言いながら、上から手首のあたりを軽く押せば、殆どの場合難なく抵抗できるでしょう。ところが、お腹に携帯電話を当てて同じことをやると、軽く押しても腕が下がってしまいます。

 

ただし、100%この通りにはなりません。むしろかなりの確率で「あれ?」という結果も得られるでしょう。これはキネシオロジーの世界で「スイッチング」とか「ブロッキング」とか呼ばれる状態と関係があるのですが、ある種の異常状態を反映していると、キネシオロジーではみなします。そして私の考えでは、このことがこの本の是非とも後々関わってきます。

 

さて、かくいう私自身も筋肉反射テストのきっかけはジョコビッチの本であり、実際に始めてからすぐに頼りにしたのがこの「パワーかフォースか」でした。結果的にはそのために、かなり混乱を招き、さらには現在の家庭崩壊も、この本のお陰と言えなくもありません。

 

まず、内容に触れる前に、今回は著者について紹介しましょう。

 

デヴィッド・ホーキンズ David R. Hawkins という人は、1927年生まれ、2012没のアメリカの精神科医です。医師であり博士号も持っていました。

 

 

ただの人ではなかったようです。同じ著者の別の本の方に詳しいのですが、三才で悟り体験をしており、精神世界へ深く傾倒したそうです。戦争中は掃海艇に乗って従軍し、後に精神科医として成功します。

 

1973年にはノーベル化学賞と平和賞の受賞者(単独でノーベル賞を複数回受賞した唯一の人物)として著名なライナス・ポーリング博士と共著で「正常生体分子の精神医学 Orthomolecular Psychiatry」という本を出版しています。書名からお気づきの方もおられるでしょうが、この本はポーリング博士の提唱したオーソモレキュラー療法精神医学に適用したものです。これにより精神医学界に「波紋を投げかけ」たようです。

 

この頃再び「悟り体験」を経て、健康状態の悪化からも救われ、奇跡的な体験を多く得たそうです。やがて、キネシオロジーと出会い、筋肉反射テストをスピリチュアルな道へのツールとして用いるようになり、その中で「意識のマップ Map of Consciousness」という概念を提唱するようになりました。1995年に本書「パワーかフォースか」の中でこれを詳しく紹介しました。

 

このように精神科医としての専門的トレーニングを得た上で、悟り体験も経た人が書いた、という点で、この本は他のキネシオロジーの本とはかなり異なっています。

 

「パワーかフォースか」の他にも10冊ほどの本を、キネシオロジーや悟り体験について書いており、「Letting Go」という本のほうが「パワーかフォースか」よりもさらにレビューの数が多く、1139件(星5つ)となっています。

 

今回はほぼ導入だけで終わってしまいましたが、次回はいよいよ「意識のマップ」とは何ぞやというお話をしましょう。そしてどのへんが厄介なのかということも。

 

その2へ。

 

 

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