2006年に発売したDVD、“猫の楽園”シリーズ・三部作の、

アマゾンプライムでの配信が開始された。プライム会員は無料で見られます。

 

エーゲ海、地中海とロケして来て、最後は「世界遺産」をテーマにした。

 

 

ロケは2009年の2月から4月までの、66日間。

今回はポルトガルのリスボンが最初のロケ地となった。

 

 

前回の反省から、この旅ではほとんどのホテルを事前に日本から予約した。

ホテルのweb予約もかなり一般的になっていたのも幸いした。

 

ただ一回だけアクシデントがあった。

イタリア・シチリア島のシラクーサから、アドリア海沿岸のブリンディシまで、ブルマンと呼ばれる長距離バスで移動、その日の夜の夜行フェリーでギリシャのイグメニツァに渡る予定を立てていた。

ただこの年のイースター復活祭は前日の4/12だった。

欧州ではイースター前後は公共機関も休むのが普通。なので夜行フェリーの運行会社のHPは、常にチェックしていた。つい一週間ほど前までは、4/13の運行はあり、だったのだが、数日前からそれが消えていた。メールでも問い合わせしていたのだが返信はなかった。

 

で、とにかく8:30発のブルマンに乗り込む。

 

12時過ぎにメッシーナを過ぎて、海峡を渡ってイタリア本土へと上陸すため、

バスはそのままフェリー内部へと移動。

  

ターラントで昼食休憩があり、ブリンディシの港口に到着したのは19:30。

誰一人として乗客は降りない。港湾内はガランとして車も走っていない。

やっちまったか・・・。

タクシーが停まったので乗り込み、一応フェリー乗り場までと伝えると、今日はホリデーで運行してないとの答え。やっぱ運航は中止か・・・。結局街まで移動して、予めチェックしておいたホテルへとチェックインしたのだった。

 

これで日程が一日、ズレてしまったので、ギリシャのホテルは当日キャンセルとなって一泊分損をしたのだった。

 

この約2ヶ月間のロケは天候に全く恵まれなかった。66日間で晴天の日は2,3日しかなかった。欧州大陸をポルトガルからギリシャへと、西から東へ移動したので、雨雲を追っかけるようになったのだろうか。とにかく、毎日曇天か雨で、とても気が滅入った。

 

そんな中、クロアチアのドゥブロブニクの街は、とても素晴らしかった。

城壁に囲まれた世界遺産の街で、他のトレドとかの古城都市と違って、街中への車の乗り入れを禁止しているので、忙しなくなく、猫たちも安全に暮らせる。

 

煉瓦色の町並みは息を呑むほど美しく、食べ物も美味しかった。

港のレストランで食べたシーフードリゾットは最高の美味しさだった。

 

もし再び欧州へ行く機会があったなら、もう一度訪れたい。

 

そしてロケの最後に訪れたのは、ギリシャのメテオラ。

 

到着した初日に、猫と、突き出た奇岩のカットが撮れた。

地質学的には、地殻変動によって岩が下から尽き上がったとされるが、

実際に現場て見てみると、空から岩が降って来て、

地面に突き刺さったのが、本当だろうと思えてしまう・・・。

「メテオラ」とはギリシア語で「中空に浮かぶ」を意味する言葉。

こちらが真実だと思いたい・・・。