ケリの悲しみ | アントラーズ原理主義

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この季節、水田地帯では「ケケケッ・・・」とけたたましく啼く鳥がいる。
それがケリである。
昨年の6月に「ケリの悲しみ」という日記を書いた。


ことしも、5月GWのころ、耕す前の田んぼにケリが巣作りをはじめた。
おそらく、スグに卵を産んだと思うが、間もなく田んぼにはトラクターが入り、一面に耕し始めた。
ケリはけたたましく啼きながらトラクターを威嚇していたが、まったく効果はなかった。
50m四方の田んぼは10数分で耕されてしまった。
ケリは巣があった場所に何度も飛んでいき、耕されたあとを呆然と見ていた。
やがて、田んぼには水が張られ、苗が植えられた。
しかし、今もケリは巣があった場所を見ている。


ときどき、遠くで別の闇金相談 青森 ケリが啼いているのが聞こえる。
ボクがカメラを向けていることにケリが気付いたようだ。


しきりにこちらを気にしている。
しかし、サッと飛び立ち、こちらを見ながら飛んでいる。


警戒しているようだが、飛ぶ姿は戦闘機のようでもある。
急に飛び方を変えた。

すると、遠くの方へ着陸した。


突然、遠くの方で威嚇するような声でケリが啼きだした。
そのほうを見ると、カラスがケリに追われていた。


一回り大きいカラスも気が強いケリの威嚇を受けては逃げるしかないのだろう。
カラスを追い払ったケリは勝ち誇ったように旋回した。

しかし、飛んだままけたたましく啼いている。

休耕田を見ると、おとなしくしているケリがいた。

もしかしたら、その付近に巣があるのかもしれない。
そのケリは、じっとしていながら、こちらを気にしている。

さっきの畔を見たらケリが二羽とまっていた。


もしかしたら、この二羽はペアかもしれない。

このケリという鳥、最近は数が減ったと思う。
以前、田を耕し田植えをするのは6月に入ってからだったと思う。
その場合はケリが巣立ってからなので、ヘビやイタチに襲われる以外にケリにとって農耕は脅威ではなかった。
20年ほど前から田植えの時期が早まり、その頃からケリの数が減りはじめた。
農業にも「効率化」や「合理化」の波が押し寄せ、自然との共存が難しくなっているのだろう。
そう思いながら帰りはじめると突然ひばりが飛び立った。


ひばりは、ピーチクパーチクさえずりながら空高く飛んでいった。