前回の続きです。

自動設定で最高速を350km/hに設定した時は、以下のような計測結果でした。
どの領域でも良好な加速力を示しています。

 ・0-100km/h   2.963 (+0.004)
 ・0-200km/h   5.953 (+0.069)
 ・100-200km/h  2.990 (+0.083)
 ・0-400m     9.449 (+0.001)
 ・0-1000m    16.287 ( 0.000)
 ・400-1000m   6.838 ( 0.000)


そして、最高速420km/hの時の計測結果。
200km/hに達するまでの加速力だけは抜群です。

 ・0-100km/h   2.977 (+0.018)
 ・0-200km/h   5.884 (+0.000)
 ・100-200km/h  2.907 (+0.000)
 ・0-400m     9.476 (+0.028)
 ・0-1000m    16.365 (+0.078)
 ・400-1000m   6.889 (+0.051)


この両者の特長をミックスさせれば、全域で優れた加速力を得られそうですね。つまり1・2速をワイドに、3・4・5速をクロスにするということ。

$grooveの雑感
↑こういう感じのギア比から

$grooveの雑感
↑こういうふうにしたいわけです。(C9は5速までしかありませんが、画像は6速ミッションのものを使っています)

ゲーム中でも表示されるこのグラフはご存じの通り、縦軸がエンジンの回転数を、横軸が速度を表しています。赤線はレブリミットですね。

大雑把に横軸1目盛りが50km/hに相当するとすれば、上の図では2速をレブリミットいっぱいまで回すと100km/h程度の速度を出すことができます。6速ギアとレブリミットの赤線の交点(最高速)は370km/h前後の位置にあるので、100~370km/hの速度域を残りの3・4・5・6速でカバーしなければなりません。

それに対して、下の図のようなギア比であれば2速で160km/h前後の速度を出すことができます。3・4・5・6速がカバーしなければならない範囲は160~370km/hと、かなり狭いものになります。結果、3速以上のギアではそれぞれのギア比を接近させることができるため、パワーが出やすい高回転域を維持しやすくなります。

さて、個別にチューニングしたギア比は、実際にはどのくらい有利なのでしょうか?
実は私もこの記事を執筆するまでは具体的に測定したことはありませんでした。

前回の実験と同じ条件で、各ギア比を以下のように変更します。

1速 2.351
2速 1.614
3速 1.290
4速 1.060
5速 0.884
ファイナルギア 3.275

2速までで190km/h近い速度が出せる設定。最高速はピークパワーの回転数を考慮して表示上で375km/hとしています。測定の結果はこちら。ギャップ表示は最高速350km/h(自動設定)のものとの比較です。

 ・0-100km/h   2.772 (-0.191)
 ・0-200km/h   5.624 (-0.329)
 ・100-200km/h  2.852 (-0.138)
 ・0-400m     9.253 (-0.194)
 ・0-1000m    16.034 (-0.253)
 ・400-1000m   6.781 (-0.057)

ゼロヨンでコンマ2秒リードものリードを奪えるという測定結果が出ました。1コーナーの飛び込みで遅れをとることはまずないでしょう。スタンディングスタートのような特殊なシチュエーションを含まないラップであっても、1周で0.2~0.3秒は速くなりそうです。

ここまでは全てATで計測してきたのですが、MTにするとどうなるのでしょうか?
上記のギア比のまま、シフト操作をMTにして計測してみます。ギャップ表示は先ほどと同じく、最高速350km/h(自動設定)のものとの比較です。

 ・0-100km/h   2.776 (-0.187)
 ・0-200km/h   5.452 (-0.501)
 ・100-200km/h  2.676 (-0.314)
 ・0-400m     9.157 (-0.292)
 ・0-1000m    15.924 (-0.367)
 ・400-1000m   6.767 (-0.071)

0-1000mで16秒を下回り、0.367秒もの差をつけてフィニッシュしました。ここでは2速発進を行って効率的に加速し、シフトチェンジ分の時間短縮にも成功しています。
真面目に1→2→3と繋いでいたらAT時とそれほど差は出なかったと思いますが、こういう小技が使えるのがMTの良さです。

最後に一つ。

実は上に示したギア比は、普通のやりかたでは設定できません。初期設定では1速のギア比の下限が2.590となっていて、2.351まで下げることができません。5速のギア比の上限も0.827であり、かなり狭い範囲での調整を余儀なくされます。

そこで、一度ファイナルギアを限界までクロスに設定し、さらに最高速(自動設定)を最低値にするという手順を踏みます。GT5では最高速(自動設定)を変更するときファイナルギアレシオだけは変化しないので、ファイナルギアの大きな変速比に影響を受けて、各ギアの数値の開きが大きくなります。

ですから、手順としては、

①必要な最高速を決める。
②ファイナルギアを最もクロスにする(スライダーを左に動かすと数字が小さくなりワイドに、右に動かすと数字が大きくなりクロスになります。)
③最高速(自動設定)を最低値にする。
④6速のギア比を最もクロスにする
⑤ ①で決めた最高速に合うようにファイナルギアを調節する。
⑥1速や2速を必要なだけワイドにする。
⑦つながりが滑らかになるように3・4・5速を調整する。

という感じです。②と③、⑥は車両のパワー、トラクションのかかり具合、最高速などでさじ加減が変わります。いろいろ試してみて決めるしかありませんが、②と③の操作は覚えておくと役に立つと思います。

長文になってしまいましたが、ここまで読んで下さった皆様、ありがとうございます。
とっちらかった記事でしたが、参考にしていただけたでしょうか?
DTMのシリーズ戦は訳あって中断しているので書くネタがありません。

ということで、ギア比のセッティングについて持論を展開したいと思います。あくまでも持論ですので、とんでもない勘違いを平気で書いているということもあり得ます。ここ重要ですよ。


ギア比のセッティングというと、

「軽く(ローギヤードに)すれば加速が良くなって最高速が落ちる。重く(ハイギヤードに)すれば加速が鈍るが最高速は上がる。」

というのが大原則というか、一般的に持たれているイメージだと思います。
まあ最高速についてはレブリミットに当たらない限りは関係ないので、「いかにして最大限の加速力を得るか?」がギア比のセッティングにおける最大のテーマでしょう。

ここでは運転のしやすさやコーナーに合わせたギア比の話は置いておきます。まずは、ギア比と直線における加速力の関係を検証していきましょう。


▼テスト車両:ザウバーメルセデス C9 レースカー '89
       940ps / 893kg
       ボディー剛性アップ 装着済

▼計測の条件:ギア比のみ変更可能。その他は全てデフォルト数値。
       ドライビングアシストは全てオフ。
       PS3純正コントローラSIXAXISを使用。トランスミッションはAT。
       タイヤはレーシング・ソフト。

超ハイパワーかつ5速までしかないので実験には不向きかもしれませんが、個人的にこのマシンのデータを取っておきたいので使用させていただきました。

テストのやり方ですが、スペシャルステージ・ルートXで行える加速性能計測で、自動設定の最高速を変えながらデータをとります。計測される5項目のうちMax G-forceについては、おそらくあまり意味がないと思われるので割愛します。ここに記載するデータは、

・0-100km/h
・0-200km/h
・0-400m
・0-1000m

以上のゲーム上で計測される4項目に加えて、

・100km/h-200km/h
・400m-1000m

という2項目を加え、計6項目による検証を行いたいと思います。
各タイムの右側に、各項目の最速タイムとのギャップを示しています。
テストに先立って誤差の確認もしましたが、全くの同タイムか0.001秒差が記録されるに留まりました。条件が同じであれば、誤差は無視してもよい範囲にあるようです。

▽最高速340km/h

 ・0-100km/h   2.959 ( 0.000)
 ・0-200km/h   5.941 (+0.057)
 ・100-200km/h  2.982 (+0.075)
 ・0-400m     9.448 ( 0.000)
 ・0-1000m    16.322 (+0.035)
 ・400-1000m   6.874 (+0.036)

900mライン付近でレブリミットに当たってしまったものの、低速の加速は良好でした。ギアを軽くすると加速が良い、という証明になるのでしょうか?


▽最高速350km/h

 ・0-100km/h   2.963 (+0.004)
 ・0-200km/h   5.953 (+0.069)
 ・100-200km/h  2.990 (+0.083)
 ・0-400m     9.449 (+0.001)
 ・0-1000m    16.287 ( 0.000)
 ・400-1000m   6.838 ( 0.000)

レブリミットに当たる直前で1000mラインを通過。中低速の加速はやや劣るものの、適切な最高速でタイムは伸びました。


▽最高速360km/h

 ・0-100km/h   2.964 (+0.005)
 ・0-200km/h   5.976 (+0.092)
 ・100-200km/h  3.012 (+0.105)
 ・0-400m     9.458 (+0.010)
 ・0-1000m    16.297 (+0.010)
 ・400-1000m   6.839 (+0.001)

やはり中低速の加速力は少々劣ります。しかし、350km/hの設定より400mラインを通過した瞬間の速度は遅いはずですが、400-1000mのタイムは殆ど同じです。高速域(5速使用時)の加速でやや勝っているということでしょう。


▽最高速370km/h

 ・0-100km/h   2.967 (+0.008)
 ・0-200km/h   5.982 (+0.098)
 ・100-200km/h  3.015 (+0.108)
 ・0-400m     9.462 (+0.014)
 ・0-1000m    16.307 (+0.020)
 ・400-1000m   6.845 (+0.007)

200km/h到達までのタイムの悪化が顕著になってきました。高速域の伸びも、良くて350km/hの設定と同等といったところでしょうか。


▽最高速380km/h(初期設定)

 ・0-100km/h   2.965 (+0.006)
 ・0-200km/h   5.994 (+0.110)
 ・100-200km/h  3.029 (+0.122)
 ・0-400m     9.470 (+0.022)
 ・0-1000m    16.325 (+0.028)
 ・400-1000m   6.855 (+0.017)

デフォルトで設定されているギア比。0-100km/hは370km/hの設定より速いのですが、100-200km/hの遅さがかなり足を引っ張っています。


▽最高速400km/h

 ・0-100km/h   2.970 (+0.011)
 ・0-200km/h   5.982 (+0.098)
 ・100-200km/h  3.012 (+0.105)
 ・0-400m     9.483 (+0.035)
 ・0-1000m    16.358 (+0.071)
 ・400-1000m   6.875 (+0.037)

390を飛ばして400km/hを計測。中間加速で一瞬いいところを見せましたが、それ以降の加速が非常に悪いです。


▽最高速420km/h

 ・0-100km/h   2.977 (+0.018)
 ・0-200km/h   5.884 (+0.000)
 ・100-200km/h  2.907 (+0.000)
 ・0-400m     9.476 (+0.028)
 ・0-1000m    16.365 (+0.078)
 ・400-1000m   6.889 (+0.051)

なぜか100-200km/hで圧倒的な加速力を見せつけるものの、そこから400mラインまでの間にアドバンテージを失う大失速。100km/h前後からの加速を繰り返すコース(ロンドンとか…)なら使い道はある?


ここまでのまとめ。

①原則としてローギヤードなほうが加速は良い。
②極端なハイギヤードにすると低速域での加速は向上する。(大パワーのクルマ限定)
③レブリミットに当てると大損。スリップストリーム分の余裕は大事。

以上を踏まえると、低速域で使用するギアのみハイギヤードにし、高速域のギアはローギヤード(というよりクロスレシオ?)という組み合わせが理想的ということがわかります。

当たり前と言えば当たり前の結論が出たわけですが、それを考慮したセッティングということになるとちょっとした工夫が必要です。ゲーム的な意味で。次回はそこに踏み込んでいこうと思います。

スタンディングスタートの出足の悪さに悩んでいる人は必見…というほど大したことはないかもしれませんが。

ほどほどにご期待ください。
ファイアーブレードワンメイクのレギュレーションが確定しました。
…と以前お伝えしましたが、コースを追加し日程も変更いたしましたので記事を最新版に差し替えさせていただきます。

ドライバーが良く見える車種なのでリプレイやフォトもいつもと一味ちがうものになりそうです。レーシングスーツやヘルメットも格好良いものを装備して来てください。写真映りは大事ですよ(笑)


▼日程

 ・開催予定日 Rd.1~4  3月16日(金)
           Rd.5~8  ※決まり次第お伝えいたします

 ・21:00 ラウンジオープン  22:00 第一戦スタート


▼使用可能車種

 ケータハム セブン ファイアーブレード '02


▼車両規定

 制限事項なし。
 (フルチューンを推奨します。)


▼使用コース

 ▽Rd. 1 ローマ市街地コース 10LAPS
 ▽Rd. 2 ロンドン市街地コース 10LAPS
 ▽Rd. 3 東京 R246  8LAPS
 ▽Rd. 4 筑波サーキット 10LAPS
 ▽Rd. 5 スペシャルステージ・ルート5 10LAPS
 ▽Rd. 6 コート・ダジュール 10LAPS
 ▽Rd. 7 トップギア・テストトラック 10LAPS
 ▽Rd. 8 マドリード市街地コース 10LAPS
 
 ※ピットストップ義務はありません。


▼イベント設定

 ・スタートタイプ        ・・・グリッドスタート(フライング判定あり)
 ・コース外・雨によるグリップ低下・・・弱い
 ・車両の破損表現        ・・・ON
 ・スリップストリームの強さ   ・・・弱
 ・タイヤ / 燃料の消耗     ・・・ON
 ・ペナルティ          ・・・なし
 ・メカニカルダメージ      ・・・なし


▼ドライビングアシスト

 ・スキッドリカバリーフォース・・・許可
 ・ドライビングライン    ・・・許可
 ・トラクションコントロール ・・・許可
 ・スタビリティマネジメント ・・・許可
 ・アクティブステアリング  ・・・許可
 ・ABS            ・・・許可


▼予選・グリッド決定

 ⅰ. 開幕戦のみ10分間の予選を行い、タイム順のグリッドとする。
 ⅱ. それ以外のレースでは前回の順位によるリバースグリッドとし、コース変更後10分間のフリー走行時間を設ける。



差し替え前の記事から開催予定日や予選・フリー走行時間などが変更されていますのでご注意を。