嗅覚 | 或るひとつの物語

或るひとつの物語

不定期に詩を載っけます。



匂う 臭う におう ニオウ…

夢見る甘い香り
ツンと刺す香り
しつこく残る香り
ほのかな香り
生き生きした香り
無機質な香り


いつだってこのセカイは
嗅覚の優れた者が
這い上がり
頂点に立ち
そして、

そして
堕落する


ああ、だから死んでしまうのね



ニオイを嗅ぎ分けて

蛇だけの果実の匂いにそそられる


知ってしまったその匂いは忘れられず



ただ能動的執着的に追い求め

手を伸ばし



ああ、知りすぎてしまったの



それが罪





神になれない紛いものが…






それでも我々は懐かしみ

匂いを探す



求め  求められ  求め  また求め


ああ、エゴのニオイがするよ

臭い臭い腐乱臭のような
そんなニオイ




それでも癖になるのは





きっとあなたの嗅覚は馬鹿なのよ