欠けた片側 | 或るひとつの物語

或るひとつの物語

不定期に詩を載っけます。




床に落ちた欠片

ただ見下して何もしない自分
ゴミとたいして変わらない価値のもの

その傍らで君はかき集めるのだ
膝をつき 手で器を作る
掬っては落ち 落ちては掬う

一体何の意味があろうか?



艶やかな君の手が汚れてゆく
それでも君は手を止めない


どうして拾うのか?
───大切なものだからだよ
どうして大切なのか?
───理由はないよ、ただ好きなの



ホシの欠片はゴミの欠片
ゴミの欠片はホシの欠片



まるで見えいるセカイが違う


汚れきった僕の瞳では受け取りきれない
光が君には見えているのだ



血が染まったこの手で君に触れることなんて出来ず


遠くへ行ってしまう君をただ見つめるだけ



ここに居て欲しいと願いながら
近すぎると思うのは


僕の心が脆いからだ


だから





簡単に砕けて欠片になる