割れて取れかかった小指の爪
せっかく彼に好かれようと伸ばした爪を
切る勇気もなく
けれど切りたい衝動に駆られ、揺れる
ちっぽけで何の役にも立たないような
そんな小指に絆創膏を貼って
自分を見ているようだ
彼のひとつひとつが気になって
それに踊らされる自分も嫌
お願いだからもう構わないで
そんな顔をするな
いっそ嫌われた方が諦めがつくのに
彼の態度が嫌い
その曖昧な感じはなんなの
笑ったり、冗談言ったり、優しくしたり
でも、
欠伸をしたり、適当な相槌したり、黙り込んだり
なのに、また…
嫌い、嫌い、嫌い
それよりももっと自分が嫌い
こんな自分が嫌いだよ
どうしようもない衝動に駆られ、揺れる
切ってしまえば楽なのに
隠して保護してしまうの
この小指のように
この私のように