花は枯れて死んでゆくのに
風は枯れても生きている
花には親がいてそこから生まれるのに
風には歳がなくどこからかやってくる
いろとりどりのセカイ
透明色のセカイ
"ねぇ、私を乗せてどこかへ連れて行って"
地に足を踏ん張るばかりで
前へも後ろへも進めない
今にすがった哀れなわたし
君とならここではないどこかへ行けると思うの
連れて行って、どこか遠く
わたしの知らないセカイ
"僕が連れて行けるのは君ではない"
"君の遺す子孫のみだ"
むしろもう連れて行った後と言おうか
君がそこにいるのは僕の気まぐれ
同じ時間に生きない君と僕は
今はただ交差点にいただけ
先に死んでしまう君たち一族を
ずっと前から見てきた
そしてこれからも
花と風
わたしたちは出会った
いつの日か
生きるスピードも生き方も全く違う僕らの時間が
交差する、ほんの少しのじかん
交差した。