星屑 | 或るひとつの物語

或るひとつの物語

不定期に詩を載っけます。




彼は何者か


薄汚れた白色の制服をまとい
それとお揃いの帽子を深く被り
手袋をつけた手
箒とちりとりを片手ずつ持って


せかせかとあちらこちら行く



「何をしているのですか?」



......


沈黙が返ってきた



彼はとても綺麗で輝かしい欠片を
拾い集めている


いくつもいくつも


溢れかえりそうなほどのちりとりに
まだ満足出来ずに


入れても入れても


どんなに入れても


僕の心は満たされない


満たされたい



星になってしまった君はどこ?


あとどれだけ集めれば会えるの?



今日は妙に饒舌な彼は言った




知ることが幸せか、
知らないことが幸せか、

彼にとっての幸せは何か



ねぇ、......もう、やめてよ

そこにあるのは、

死んだものの欠片なんだよ