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或るひとつの物語

不定期に詩を載っけます。



背に背負ったそれは俺を強くする
何でもかかってこいと自慢気に

周りからの歓声
心地よいBGMで
止むことを知らない

ピックの持ち方もままならない
柔らかい指先で
固い手首で
一体何を弾こう


ごまかし続けて
嘘だらけの歌声

弾けないギターを背負って
俺は無敵だ
冷たい機関銃もやってこない


僕が僕でなくなる魔法の武器


戻ってしまうのが怖い
ほんの一手で崩れ落ちそうな脆い世界
それをぎゅっと掌の中に隠す


背負った俺のボロボロのギター
嘘のレッテルが貼ってあるけど


やっぱり僕を俺にしてくれる


大切なギター