I. anemone 好意の共有者 その君の灯火が不安定に揺れる ──もういきますね どうしてか君はそんなにも落ち着いている 自然の理をすべて受け入れ 理解している 消えてしまいそうなほど白い肌 ビーズのように光る瞳 太陽を向かい伸びた長いまつげ 風にゆられる艶やかな髪 それらはもう跡形もなくなってしまう 尊いひとつ ぐらついた天秤 均衡を保つためにはかえらなくてはいけない 君が君でなくなる瞬間、 ──私の涙を持っていて下さい あなたが立派になったとき、花がさくでしょう だから、僕は待ち続ける