木の葉の落ちた | 或るひとつの物語

或るひとつの物語

不定期に詩を載っけます。

俯いた目の先に  若い落ち葉を踏みつけて  古ぼけた記憶が残ってた
春風が躰を殺し  苦い珈琲を飲み干して  過ぎ去った季節が残ってた

どこにいるの?どこにいるの?と
割れた砂時計をなおして

木の葉の枯れる頃 君は遠くへ行った
手の届かないセカイに
黄色い団栗を  僕は探しに行った
もう亡びたというのに

半周分遅れた  僕の時計がなおらない
進まない秒針を握ってた
寒さが和らがず  君の温度を懐かしむ
君をただ窒息させただけ

ごめんなさい 帰ってきて と
外は濃い白露が渦巻く

跡形無く消えた  君と繋がる何か
もうサヨナラしたいんだ
それでも空見上げ  君の仕草が滲む
もうサヨナラしたいんだ

桜木が紅葉して  そしたらまた戻るかな?  輪廻の歯車にバカにされ
逃げて秋を迎えよう
わかっているはずなのに…

行く宛探してて  だけど答えは白紙
でも前に進もうかな
時々行き詰まる  それもいいではないか  そう生きるしかないんだ