ファイブアカデミーの心理学入門 -5ページ目

セルフメンタル・カウンセリング

皆さん、こんにちは。前回の更新からずいぶんと間があいてしまいました。
暦の上では大寒を迎え、日に日に厳しい寒さが身にしみますね。
暖かくすることをこころがけ、心も体も冷え込まないようにしていきましょうね。

$ファイブアカデミーの心理学入門

さて、今回のテーマはセルフメンタル・カウンセリングです。
ファイブアカデミーでは、このブログでもお知らせしてきたように
セルフメンタルカウンセラー講座を開催しています。

では、セルフメンタル・カウンセリングとは何なのでしょうか。
いまのところ、主だった理論が特に確立されているわけではありませんが、
現在開催している1DAY講座では、臨床心理学(カウンセリング)の理論を紹介し、
それを自分のメンタル管理に生かしていくことを目標としています。

カウンセリングや心理学の理論は、学びを始めるとジャンルも多岐にわたり、
歴史的なものから最新の傾向まで、自分の興味を追っていくだけでも、
ゴールは見えなくなるものです。人の心は社会情勢や時代背景によっても
どんどん変わってくるので、次々に新しい研究がなされていくからです。

現在の1DAY講座では、心理学の伝統的で主要な理論を紹介するにとどめ、
半分以上の時間を体験ワークに費やしていますが、それには理由があります。

理論を学ぶことについては、いろいろな場所で機会が開かれています。
しかし、その場に集ったメンバーとの出会い、交流、相手の気持ちを感じること、
そしてそれらを通して自分と向き合うことは、そのときにしかできないからです。
ですから、その日の講座を始めるときには、「いま・ここ」での気持ちを
感じてもらうよう、いつも参加者の皆様にお伝えしています。

私たちは普段、自分の気持ちをそのまま感じるということを、実はあまり
していないのではないでしょうか。仕事や社交的な人付き合いの場面では、
「考えて、答えを出す」ということのほうが優先されているような気がします。

私たちは普段、自分と向き合うということも実はそれほど行ってはいません。
「自分が知っている自分」のことはよく見つめられても、
「自分の知らない自分」や、「自分にとって都合の悪い自分」を見つめるのは
とてもしんどい作業になるからです。

本来、心理カウンセリングとは、カウンセラーとの対話を通して、
クライエントが自分と向き合い、自らの力で問題を解決していくことですが、
それをセルフで行うということは、自分で自分と向き合うということになります。

「自分と向き合う」とは、ありのままの自分を受け入れるようになることです。
それは長所も短所もそのままに見つめること。短所があるからといって、
それをどうにかしようとするのは、その先で「考えれば」よいことなのです。
自分にはいいところも悪いところもある、そこから全ては始まります。

現在の1DAY講座では、参加者同士がワークの課題というツールを用いて、
お互いにカウンセリング体験をしていただくのが目的です。
ありのままの自分を見つめ受け入れるには、やはり他者の力を借りたい。
結局、人は一人では生きてはいけないものなのかもしれませんね。