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江川家の想い出

江川家家族の思い出をアルバム風に綴ります。

 

年が明けた。中3はどの子も必死に受験勉強している。

 

大晦日までは入試は来年のこと。

 

1月1日になったら突然来月に変わる。

 

授業終了後、Yさんは嬉しそうにやってきて「先生、社会はついに70点台が取れるようになりました」と報告してくれた。

 

入試の結果を大きく左右する科目は数学だ。生徒たちには入試に数学がいかに大切であるかを説いた。

 

睡眠時間をけずって勉強しているのがわかる。塾の授業で一度も居眠りしたことがない生徒が寝落ちしている。目が充血している子もいる。

 

これは毎年の光景だった。

 

そしてその日は近づいてきた。

 

(つづく)

 

 

月曜日にYさんはやってきた。授業が終わった後、残ってもらった。

 

京女の社会の点数を上げるはこれしかない。

 

入試本番当日まであと3か月。

 

作ったプリントはすべて(  )のある穴あき問題。社会の出題予想はお手の物だったので、出る分野をしぼってプリントを作った。

 

これは適当に作ったのではなく、京女の問題の出題予想をして分野を絞って作ったものだから、これを信じて覚えて覚えて覚えまくりなさいと!

 

このプリントを全部覚えたら、必ず最低30点は上がるはず。そうしたら合格点が取れるからがんばれ!

 

そして冬休みにはいって、塾では朝から夕方まで1日7.5時間の冬期講習、猛特訓が始まった。

 

 

(つづく)

 

海星学院 塾長 江川進二

中3の11月、ある日授業が終わって質問したいことがあるということで残ってもらった。質問はしょっちゅうだったので特に珍しくはなかった。

 

京女の社会でどうしても50点を越えられないという。どうしたら社会ができるようになるか教えてほしいということだった。覚えまくるしかないのだが、入試まで残り3ヶ月。通常のやりかたではそう簡単に上がるわけがない。

 

「来週答えるから、京女の赤本と宿題のノートを貸して」と答えた。

 

土日を利用して、問題を研究した。

 

そして月曜日にYさんはやってきた。授業が終わった後、残ってもらった。

 

(つづく)

 

海星学院 塾長 江川進二