ユーゴ内戦を悲惨なものにしたのは主にクロアチアの民族主義者(≒ネオナチ)とセルビアの民族主義者の対立だったようなのですが、その背後には米国のNED(全米民主主義基金))とジョージ・ソロスのオープンソサエティ財団がいたようです。
この構図は、オリバー・ストーン氏が制作したウクライナ・オン・ファイアで描かれているように、現在のウクライナ紛争の背景とも類似しているようです。
ウクライナとクロアチアで共通しているのが、第二次世界大戦中にナチスドイツに協力した勢力のリーダーを「民族英雄」として顕彰したり、ユーゴスラビア時代には顕彰されていた、それら親ナチス勢力に抵抗した人物の記念物を破壊したりしていることです。
上掲のブログ記事で紹介されている本の内容が全く正しいかどうかわかりませんが、ユーゴスラビア崩壊とソビエト連邦崩壊は「ワシントンコンセンサス」に基づいた米国支配層(米国民のみではない)の世界戦略の一環と考えれば理解しやすいように思えます。
この本は私もまだ読んだことないのですけど、たぶんロックフェラーだけではないと思うのですが・・・。
民族主義者や対立する宗教宗派同士を煽って対立させ、さらに過激化させて衝突させるという戦略をユーゴスラビア内戦やウクライナ紛争だけでなく、アジア、、中南米、アフリカなど世界各地で繰り返しているようです。
その結果、欧米資本主義国以外は弱体化し、相対的に欧米の優位性が維持できます。
そういう構図が分かれば、民族対立や宗教対立などがエスカレートして内戦化するのをある程度防止することにつながるのではないかと思います。
欧米を実質的に支配している資本主義勢力(たぶん米国民だけではない)の世界覇権奪取運動(≒グローバリズム)と、それに対抗する勢力の両者による、その中間の国・地域の取り込み合戦が現在の世界を動かしている動力のようです。
米ソ冷戦というのもその一環だと考えれば、ソビエト連邦ゴルバチョフ大統領が米国に屈服し。父ブッシュ大統領がニューワールドオーダーを宣言した後にソビエト連邦が崩壊して以後もNATOを存続させたのは、まだ欧米資本主義勢力の支配が完成していないからでしょう。
欧米資本主義勢力を表した図をゼロヘッジが作成していますが、真ん中の世界中の富を吸い込んでしまうブラックホールのような連中が世界を支配しようとしている(すでにしている?)勢力なのでしょう。
具体的に何というファミリーなのかは私も知りませんので、仮にブラックホールファミリーと呼びますが、多分ものすごい資産家ファミリーなのは確かでしょう。
≒グローバリズム側が下の地図のレッドゾーンであることはほぼ間違いないのですが、グレーゾーンがすべて反レッドゾーンというわけでもないので、両者の綱引きが盛んにおこなわれているようです。
日本でも右翼民族主義者がブラックホールファミリーが支配するマスメディアに煽られて反中感情を刷り込まれており、且つ、リベラル派(疑似左翼)には反ロシア感情を刷り込むという離れ業を演じています。
日本政府は、死んだふりでもしてあまり関わらない方がいいと思うのですが・・・。
ありがとうございます