下のブログ記事に『1995年の第50回国連総会でにて、憲章特別委員会による「敵国条項」の改正削除が、賛成155、反対0、棄権3で採択され、同条項の削除が正式に約束されました』とあります。
連合国(国連)憲章の改正は『総会を構成する国の3分の2の多数で採択され、かつ、安全保障理事会の5常任理事国を含む連合国(国連)加盟国の3分の2によって批准されて可能となる 』そうです。
総会決議から29年が経過しましたが、批准した国は1カ国もないようです。
憲章が改正されない限り敵国条項は存在しますから、現在も有効だと考えなければいけないでしょうけど、日本国政府(外務省)は国内に向けては「1995年に死文化している」と言い張っているようです。
Wikipediaの記事は、いかにも中国、ロシアが敵国条項削除に反対しているような印象を与えていますが、下のブログ記事によると2005年には米国が反対したそうです。
日本は、日米安全保障条約により、実質的に米軍により占領されているような状態なのですが、その根拠として「敵国条項」があった方が米国にとっても都合がいいのでしょう。
軍事評論家の田岡俊次氏によると、米国は、日本駐留米軍は日本の軍国主義化(≒大日本帝国の復活)を防止するためだと中国に説明しているそうですから、「敵国条項」を削除する気はさらさらないでしょう。
中国や東南アジアやイギリス連邦(豪・新・加)の「大日本帝国被害者の会」みたいな諸国も「敵国条項」を削除する気はさらさらないでしょう。
29年間1カ国も批准してないということは現在の国際情勢からみて今後永久に3分の2以上の批准は望めそうにありませんから、「死文化決議」自体が死文化していると考えるしかありませんので、外務省のいうことは信用しない方がいいようです。
日本国は国際法上からみれば死んだふりくらいしかできない状態なのに、「軍事予算」を「防衛予算」と言い換えて増やしたり、ミニ空母を「護衛艦」と言い張るなど、美しいまやかしを繰り返していますが、日本人(の頭)は大丈夫なのでしょうか?
実際、ほんとに戦争になれば、自衛隊など役に立つとは思えないのですが・・・。
また、デジタル庁の「デジタル田園都市国家構想」とか、内閣府の「ムーンショット目標」とか、頭がおかしいとしか思えないようなことをWebサイトで公表しているのですが、恐怖のあまり発狂したのではないかと心配です。
ありがとうございます