故安倍晋三元首相が「戦後レジームの総決算」というようなことを言ってましたが、そうようなことは日本単独でできるようなことではありません。
日本も1951年に占領下から(まやかしの)独立をし、1956年には旧敵国のままではあります(この点については別項で)が、連合国(United Nations≒国際連合)に加盟しましたので、基本的な「戦後レジーム」がこの際にほぼ完成したと考えられます。
「戦後レジームの総決算」というからには、第二次世界大戦前に国際連盟から脱退したように「連合国(United Nations≒国際連合)」から脱退する必要があるでしょう。
「連合国」は、日本人は基本的にまやかされているので「平和のための組織」と思い込んでいますが、本質的には第二次世界大戦中に結成された「集団安全保障体制=軍事同盟」と言えるではないかと思います。
要するに、加盟国=味方国、非加盟国=味方でない国≒敵国(仮想敵国)ということになるでしょう。
連合国(United Nations)に加盟すること自体が「集団安全保障体制」に入ることですから、当時の憲法解釈では違憲になるのではないかという気もしますが、それをまやかす意味で「国際連合」というまやかし言葉をひねり出したのかもしれません。
United Nationsに入っていないと「暴力団国家」から何をされるかわからないので、各国とも仕方なく加入して(保険料(上納金又はみかじめ料)として)分担金を払っているのでないかと思います。
だいたい軍事同盟に「敵国」のまま入っているのもおかしいのですが、脱退して分担金を負担しなくなることは、日本以外の連合国すべてに敵対することを意味するので、脱退すると「純然たる敵国」になってしまうのではないかと思います。
現在、日米安保条約によって、実態的には米国に占領されているようなものですから、「米国に占領されている純然たる敵国」ということになり、1945~1955年の戦後初期に近い状況になるような気がします。
あまり現在と変わらないような気もしますが、無理に「連合国」から脱退すると、何が起こるかわからない非常に危険な状態になるかもしれないので、安全保障上現在のまま(連合国加盟後の戦後レジーム)でがまんするしかないでしょう。
ありがとうございます