仏説観無量寿経 1   韋提希(イダイケ)の苦中 | たこなぐりの宗教ブログ

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宗教の古典の紹介
この世での生活状況

阿闍世(アジャセ)王が父王(ビンビサラー)を殺し、母親・韋提希(イダイケ)を幽閉
物語なので、説明(雑談)するところも少ない。
釈迦の神通力、奇跡現象
それにプラスされる説法
釈迦の個人指導
いくら金を積んでも受けられない。

(1) 次のように、私は聞かせていただいた。
 あるとき、釈尊は王舎城の耆闍崛山においでになって、千二百五十人のすぐれた弟子たちとご一緒であった。また、文殊菩薩を中心とする三万二千の菩薩たちも加わっていた。

(2) そのとき王舎城に阿闍世という王子がいて、提婆達多という悪友にそそのかされて父の頻婆娑羅王を捕え、七重にかこまれた牢獄に閉じこめ、家来たちに命じてひとりもそこに近づくことを許さなかった。王妃イダイケは深く王の身の上を気づかい、自分の体を洗いきよめて、小麦粉に酥蜜をまぜたものを塗り、胸飾りの一つ一つ・・・・

[略]

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イダイケは釈尊のお姿を仰ぎ見て、すすんで胸飾りをかなぐり捨て、その足もとに身を投げ出して声をあげて泣きくずれ、釈尊に向かって申しあげた。

  「 世尊、私はこれまで何の罪があって、このような悪い子を生んだのでしょうか。世尊もどういった因縁があって、あのような提婆達多と親族でいらっしゃるのでしょうか。

(5)どうか世尊、私のために憂いも悩みもない世界をお教えください。私はそのような世界に生れたいと思います。この濁りきった悪い世界にはもういたいとは思いません。この世界は地獄や餓鬼や畜生のものが満ちあふれ、善くないものたちが多すぎます。
私はもう二度とこんな悪人の言葉を聞いたり、その姿を見たりしたくありません。今世尊の前に、このように身を投げ出して礼拝し、哀れみを求めて懺悔いたします。どうか世の光でいらっしゃる世尊、この私に清らかな世界をお見せください 」

 そこで釈尊は眉間の白毫から光を放たれた。その金色に輝く光は、ひろく数限りない世界を照らし、もとへもどって釈尊の頭の上にとどまり、それがまた金色に輝く台の形となる。それはちょうど須弥山のようであった。そして、その中にすべての仏がたの清らかな国土が現れた。すなわち、七つの宝でできた国、また蓮の花ばかりが満ちあふれた国、また他化自在天の宮殿のような国、また水晶でできた鏡のように澄みきった国、それらさまざまな国々がすべて現れたのである。釈尊は、このような数限りない仏がたの世界がうるわしいすがたをそなえているのを、イダイケにお見せになったのである。
 
 そこでイダイケは釈尊に申しあげた。
  「 世尊、このさまざまな仏の世界はみな清らかで光り輝いておりますが、私は今、中でも極楽世界の阿弥陀仏のもとに生れたいと思います。どうか世尊、私にその極楽世界のすがたを想い描く方法をお教えください。そして、そのすがたと私の心が一つになり、観が成就する方法を教えてください 」

*
苦界の中におりながら、極楽世界を思い描く方法をお聞かせください。
来世が救いか

空海「即身成仏」
親鸞「南無阿弥陀仏」
道元「只管打坐」
日蓮「南無妙法蓮華経」

正定:正しく禅定する
正念:正しく仏を念じる
管理人にもわかりません。