老子63 難行と易行 | たこなぐりの宗教ブログ

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この世での生活状況

ひさしぶりの更新。
「掃除をしなければ」、という気になる。
今年もあと、10日か。

第六十三章
行為や無為、作用や非作用、知や無知、大や小、多や少、
それは、憎しみを愛でもって報い、難しいものに対して易しいうちに処理し、
大きいものに対して小さいうちに処理するようなものである。
天下の難しい仕事は易しいことのなかに始まりがあり、
天下の大きな仕事は小さなことの中に始めがあるからである。
それ故に、賢者は決して大きくなろうとしない。
だから、大きいものに達する。

[別訳]
無為を成し遂げる。
無事(手を加えない、干渉しない)を為すこととする。
味のないものを味わう。
大小,多寡に拘わらず,憎しみに徳で報いる。
難事はそれが容易なうちに取り扱い,大なるものはそれが小なるうちに扱う。
世間の困難な問題は,それがまだやさしい(芽のうちに)処置すべきなのだ。
世間の大問題と称するものは,それがまだ簡単であるうちに,処理すべきなのだ。
こういうことだから,聖人は“大問題を処理する”などといったことをしないで,
偉大なことを成し遂げる。
*
『行為や無為、作用や非作用、知や無知、大や小、多や少』
将棋のプロはものすごく細かいことにこだわる。
2円。1000株持っていたら、2000円。けっこうでかい。
細かいことの積み重ね。

損した、得した、ドタン・バタン
空観をして、慈悲心を養う。

『味のないものを味わう』
玄米菜食。菜根譚の世界。
甘いものや温かいものがおいしい季節。
お茶請けを考えるのも楽しい。

掃除。やさしいことだがなかなかできない。
玄関から遠いところから、高いところから始めるのがいいんだって。

第2章
有無相(うむあい)生じ、
難易相成し、
長短相形(あらわ)し、
高下相傾け、
音声相和し、
前後相随(したが)う。

教義のエッセンス。老子にとって、これが信仰の対象か。