VX800のタイヤをコンチネンタルに替え3カ月走った。

今まで履き続けた慣れと安心感で続けようかとも考えたAVON SPRITは円安下の値上りもあってContinentalを選択。

エイボンのHPでVX800を検索すると”SPRIT”が適用推奨されるのと同様、コンチのサイトで車種をチェックすると”ROADATTACK3”がオススメされる。

Continental Motorcycle Tires (continental-tires.com)

唯、残念なことにコンチの最新作にしてパターンもクールなロードアタック4は、残念ながら18インチ対応なく、”ロードアタック3”を履くことに。

大昔、Z750Bに履いたコンチはグリップも乗り心地も良かったが、ライフは国産よりかなり短かったと記憶しているが、(今や逆転してる国産タイヤの短命は誰もが思うトコロ)40年振りのコンチは如何なものか !?

 

最近のメインは街中ばかりだが、先日 権現堂林道から顔振峠まで軽く走った。さすがに若い時の反射神経も運動能力もない自覚から大きく安全マージンを取って、トレッドエッジをかなり残してしまったが、タイヤの感触は十分確かめる事ができた。

前に履いたエイボンのマッチングは良いと思ってたし、恵比寿GoodSpeedの依田さんにもいい選択だと言われたのだが、実はフロントの空気圧を少し下げていた。

ピレリのAngel GTを履いていた時にフォークにチタンコートと低抵抗オイルシールをオゴッたら、例えばマンホールを通過するときなどは雲の上?のような極上の乗心地になって、後でスプリングを強化した位だった。

それが、エンジェルからエイボンに替えたらコツコツ路面を伝えてくるので、依田さんのアドバイスもあって少し空気圧を下げていた。

つまりカタいとも言えたのだろうが、その分?エイボンSpritはダンロップのGPR300に近いハンドリングの軽さを感じる。

また、エイボン得意のVBD(ベルト張力をトレッド位置により変えている)の恩恵でコーナーリング中のギャップはしなやかに吸収しながら、GPR300のような高速コーナーの腰砕けもない。

GPR300も決して悪いタイヤではなかったが、分割コンパウンドではないので、高速ばかり走っていたらセンターが偏摩耗してライフは非常に短かった。

 

さて、期待のコンチは、エイボンと同じ(低めの)空気圧では重く感じたので、空気圧を上げたら、今度はフラフラと座りが悪いような、落着かないハンドリングを感じてしまった。

この辺りはケース剛性やトレッド面のシナリ、サイドウォールの柔軟性など複雑な要素が多く神経質になっても仕方ないコト。慣れで対応すればいいのだろうが、コンパウンドによる路面の掴み方も結構違うものだ。

 

例えば、先の信号が赤。スピードもギヤも落としていってセカンドからニュートラルになったところで、十分な安全確認ができたら十数メートル位はニュートラルのまま惰性で停止線までコロがそうと云う時のコト。

コンチは、エイボンと同じ感覚では想定より手前で止まりそうになってしまう。

つまり、エイボンはコンチより転がり抵抗が少なく、 

          コンチはエイボンより路面粘着力は高い   ..のではないだろうか。

実際サラッとした表面のエイボンに比べ、コンチはザラッとした感がある。スロットカーのシリコンタイヤとブラックマジックほど差がある訳じゃないが、これが”路面を掴む”感触を与えるのかも知れない。

 

そう勝手に解釈すると、空気圧を無理に上げる必要もない。また同じ空気圧でも直進状態から左右への寝かし込み自体は、むしろコンチの方がヒラヒラ軽くライン取りも楽だが、自分の身体にしみついたエイボンの特性への依存は改めなければいけない。

”路面をつかむ” と云えばメッツラーROADTECH01デビュー時のうたい文句でもあったハズ。

だが、ロードテックは、確かにムチムチしたtトレッドゴムのフィーリングと合わせて力強いグリップ感はあったが、荷重がかかる時等VXではシャーシがタイヤに負けている印象が強かった。前後方向に長い、チョットした段差のペイントの上を通過する時などでも、車体がグラッとくるのだ。

エイボンやピレリ、ブリヂストン(T31)等ではタイヤがしなってくれているのか、そんな突き上げるようなフィードバックは無かったのだが、ロードテックの剛性を確信したのは、後日エイボンに戻したら同じ複数の場所で同じように走っても車体が負けるような事が無くなったからだ。

コンチも剛性は強いが、今のところメッツラーみたいにオラオラ煽られる事はない。タイヤ自体のバランスなのか?車体がウォブルを出してしまう程の事もない。

あくまでも私のイメージなのだが、グリップ感もメッツラーのムチムチしたゴムっつぽい接触感ではなく無垢の材木に紙ヤスリを圧しつけたようなザラザラした?ガッチリ感じなのだ。

 

また、先に寝かし込みが軽いと記したが、今までのエンジェル、メッツラー、エイボンの何れより”コンチはプロファイルが”尖っている”気がする。

例えば、軽く振り回しやすいGPRはロードアタックのような倒れ込み感はなかったので、イージーな親しみやすさがあった。

ロードアタックに親しみを感じるまでには至っておらず、とがってるゆえのクセに慣れるまで自分には未だ時間が必要だろう。

ひと皮むけた500㌔程度では何とも言えないが、深いバターンはライフが期待できそう。

 約1500㌔走行後、”ContiATTACK”の文字はもう消えかかってきた。

Ref.>

メッツラー ロードテックのインプレ

METZLER Roadtec01 (ameblo.jp)

AVON Spirit AV75/76 (ameblo.jp)

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AVONインプレ!スーパーベノムとスピリット  (ameblo.jp)