2017年生まれの

我が家の一人息子は

2歳で網膜芽細胞腫と診断され、

闘病開始。

2歳半に右眼球摘出。

4歳9ヶ月に左眼球摘出して、

全盲になりました。

現在も治療を頑張っています。

闘病の記録、

入院生活、

義眼っ子のこと、

視覚障がい児の子育てetc...

綴ります。

《2022年5月の出来事です》


5月13日。

いよいよその日が

訪れました。



右眼の眼球摘出手術から

2年5ヶ月の間、


残された左眼を

どうにかして治したかった。


全身麻酔をしての手術による治療は

計、22回


その間に、放射線治療である、


アイソトープ治療



陽子線治療




そして、


結局、


治せなかった。


次は、

命を守るための

左眼の眼球摘出手術



長かったけれど、

盛り沢山で、

たくさんたくさん

治療頑張りました。

あまり悲観的にならないよう、
明るく過ごしていたつもりでしたが、

手術室へ向かいながら、
もう、色々込み上げてきて

…ダメでした悲しい悲しい悲しい


全盲でも、
生きてくれさえすれば、

そう、自分に言い聞かせて。


手術室の前で、
もう、母号泣。

息子も、
いつもは泣かないのに、
号泣。


看護師さんに、
背中を擦って貰いながら

手術室へ連れて行かれる息子を
見届けました。

泣きすぎてフラフラで、
支えられながら
病棟へ上がり、
看護師さんが面談室の鍵を
開けて下さいました。

「落ち着いたら、
美味しいものでも
食べて来てくださいね。」
とだけ言い残して、
そっと出て行ってくださいました。

そこで一人で、
泣くだけ泣いて、

少しスッキリして、
急いで1階のカフェで
ほっと一息つきました。

病室へ戻ると、
ちょうど手術終了したと
連絡が入りました。

前回の摘出後は
摘出した眼球を見れませんでした。
今回こそはと、
主治医から「見ますか?」
と聞かれ、
食い気味に「はい」
と答えましたニヤニヤ

まあるい、可愛い、眼。
息子の一部だった眼が
今ここにある。
とても不思議な感覚でした。

でも、眼球の後ろには
治療の跡が。。。

結局無くならなかった腫瘍。

切断面の血管が生々しく、
主治医は、
「問題はここから(腫瘍が)
出てるかどうか…です。」と。

今は、頑張った左眼に
ありがとう と言って

息子を笑顔で
迎えよう
と思っていました。

主治医との話が終わると、
リカバリー室にベッドが
運ばれてきて、

いつもは寝ている息子が
泣きわめいていました。

次に続きます。