他社の酷い対策内容と意味のない商品
先日、賃貸マンションにお住いの方から壁やドアの防音について相談がありました。
対策案を出すには現状を知る必要があるため写真を送ってもらったのですが、他社の商品で対策済みでした。
それを見た時に全く意味のないことやっていることが判り相談者に詳しい内容を聞いてみると、ただただ酷い内容でした。
隣人宅への音漏れがかなり大きく苦情がきていて問題があるお宅なのですが、全くトンチンカンな対策内容と商品で効果も全く出ていません。
あまり詳しくは話せませんが、現状は下図のようになっています。
リビングで出す音が隣人宅まで漏れていてドアのある間仕切り壁を対策してありました。
既存ドアは気密性が低いので音漏れも強いです。
RC造マンションで一部屋挟んでいるにも関わらずそんなに音が漏れるものかと疑問に思いましたが話を聞いて納得しました。
そのへんの内容も話せませんが、既に他社でやっていた対策は下の写真になります。
間仕切壁(リビング側)に薄い吸音フェルトボード
ドアの裏には天井から吊るした防音カーテン
以上のような対策がしてありましたがどちらも全く役に立っていません。
薄いフェルトボードは簡単に音を通してしまいますし、カーテンに関しては見た目で役に立ったていないのが分かると思います。
しかもカーテンはここだけではなく窓もやっていますし、別の吸音商品も使っています。
相談者の問い合わせ内容を聞けばこのような対策では初めから効果が出ないのがわ分かっているはずなのに購入させています。
これが防音のプロとか防音専門とかプロの技なんて言えるのでしょうか?
しかも効果が出ずに困って連絡しているのにサジを投げて知らんぷりです。まさに売るだけでサヨナラです。
この対策をさせた業者で失敗している人が何人か当店に相談に来て対策をやり直しています。(この業者がやる対策内容(レベル)から見てまだまだ失敗者がいるのは確実ですし、商品価格が高く新たな対策が出来ず泣き寝入りしている人も多いと思います)
プロならこんな浅はかな提案は出しませんし、自社で持っているノウハウで対応できないならお断りして当たり前だと思います。
わざわざ防音アドバイザーなんて置いてもそもそものレベルが低ければ相談してもなんの意味もありません。
建物や部屋の状況を分析できるほどの経験がないのは明白で、工事経験があると言っても専門業者の域には達していない低レベル施工が濃厚です。
これが昔から変わらないDIYの防音を推す業者の実態です。
私はこのようなことを数多く見てきたので防音施工を引退してDIYに特化した物作りや提案を行っています。
これを見て買うほうも買うほうだと思う人もいるかもしれませんがそれは違います。
私も防音についていろいろとよく調べてから対策を始めてくださいと何度も情報発信していますが、問い合わせをしてくる方のほとんどは所詮防音の知識がない素人なんです。
どうすればよいか分からないから相談に来るのであって、それは各業者も当たり前のように分かっています。
それをいいことに技術もないのに口八丁で適当なこと言って商品を勧めるからこのようなことが起こるのです。
そのような業者が元々持っているノウハウなどたいしたものはなく、商品単品の性能に頼った対策しかできないので満足な効果など出せません。
商品説明や素材単品の性能がどんなに素晴らしくても防音効果を出す技術を持っていなければ期待しても全くの無駄です。
住宅防音とはそういう業種なので性能が高い建材を寄せ集めて選ぶのに困るくらいラインナップがあったり、素材の持つ能力だけを頼りに対策案を出す(商品を勧める)ようなところには十分注意するようにしてください。
私に相談してもらえれば隠し事なしに全てをお伝えします
現在までいろいろな相談がありますが、自分の持っているノウハウで対応できる場合はお客さんの状況と条件の中でできるだけ効果が出るように対策案を出します。
状況や条件的に対応が困難な時は、賃貸では対策を見合わせるようにアドバイスしていますし、持ち家なら素直に工事をするように勧めています。
お客さんの安心と安全を考えれば正直にやる以外に道はないと思っているので当店はこれから先も同じ気持ちで続けて行きます。
防音工房−shin−真の真は私の名前です。
真という字にどういう意味があるかもよくわかった上で使っているので興味があったら調べてみてください。
※防音効果には直接関係ありませんけどね
住宅防音はDIYの分野になると本物の皮を被った偽物ばかりなので慎重に業者選びと商品選びをしてもらいたいと切に願うばかりです。
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