失敗のリスクを減らすには専門業者に相談するほうがよい
DIYで防音対策をするにしても、どうせやるなら業者に相談をして良い対策にしたいと思う人も多いと思います。
特に初心者の人にとっては何を選べばよいのか分からないし、効果がきちんと出るのかや作業ができるかなどの不安もありますよね。
DIY防音対策はどちらかというと業者に頼らずにやる人のほうが多いですが、その分失敗者の数が多いのも事実です。
失敗すればかけた費用は無駄になるし、新たな対策でやり直しをして上手くいったとしても費用対効果を下げる結果となってしまいます。
やり直したくても費用がなく諦めるしかなかったり、失敗に使った費用にちょっと足すだけで全然良い防音対策が出来ると知ったらショックも大きいと思います。
そのような事にならないように業者に相談をするならなるべく良いところを見つけたいですよね。
良い業者を探すにはちょっとしたコツがあるのですが意外と簡単にできます。
私は住宅防音工事(防音リフォーム)という仕事を長くやってきて工事とDIY対策の失敗者を数多く見てきています。
どんな商品を使いどんな方法(施工)で失敗したかや、業者にどんな説明やアドバイスで商品を勧めらたか等の情報は数多く持っています。時には失敗者の使っていたものを分解して調べたりもしています。
そして現在でも他社製品で失敗した人からの相談があるので新しい情報も増え続けています。
そのような経験からこの記事では私がおすすめする良い業者の選び方について書いてあります。
誰もが失敗することなくなるべく効果の高いDIY防音対策にしたいと思うはずなので、ぜひ参考にしてもらえたらと思っています。
どんな業者に相談すればよい?
これは防音の専門業者に限ります。
理由はDIY用品を全般的に扱うショッピングサイトやホームセンターなどの量販店に売られているものは、防音グッズであって防音製品(防音材)と呼べるものはほとんどないからです。
そのようなところに問い合わせたり店員に相談をしても、住宅防音のノウハウを持った者がいないので適当な対応で適さない商品を勧められるリスクが高いです。(防音工事で言ったら防音に慣れていない施工業者に適さない工事をされるのと同じことです)
防音グッズは安価な物が多く簡単に対策できるというのが売りですが、手軽さの要素が大きだけで実際の効果は小さく気休め的なものがほとんどなので失敗者も多いです。
防音製品とは住宅や施設の防音に必要な材料です。
ほとんどが建材となり一般の人には入手しずらく扱いにくいものもありますが、そういうものしか取り扱っていない業者のほうが極端に質の低いものを掴むリスクはありません。(一部の防音材はショッピングサイトでも購入可能ですが、割高で使い方を教えてもらえるわけでもないので問い合わせをする意味がありません)
要するに仕入れて売るだけの業者には何を聞いても的確な答えは返ってこなのいで、専門業者に相談するのがいちばんよいということになります。
良い業者の探し方とは?
良い業者を探すには複数の業者に問い合わせをして比較するだけです。
そのため比較するコツさえつかめば誰にでも簡単に業者の差を感じることができます。
比較の仕方も難しことはなく、自分の悩みや目的を伝えて返答内容を比較するだけです。
防音の知識がなくても比較できるところはあるので、初心者はその部分を比較することで違いを見分けることができます。
そうすれば1つの業者に頼ろうとするよりも広い視野でものが見れるので、選択肢も広がり自分のやりたいことが形にできる業者が見つけやすくなるということです。
大事なポイントは、どの業者にも全く同じ内容の相談をして返答をもらうことです。そしてその返答を比較するため各業者の返答は他の業者には一切伝えないようにします。
質問もたくさんしておくことで比較もしやすくなりますよ。
そうすることで違いがいくつか出てくるのでそこを比較検討していきます。
初めての問い合わせでもある程度の違いが出ると思うのでそこで篩(ふるい)に掛けることができる時もあります。
例えばマンションに住んでいて隣人の騒音に悩んでいるとします。
そこで、『マンションに住んでおり隣人騒音で悩んでいて壁の防音対策をしたいのですが、そちらで何か良い方法はありますか?』と相談をしたとします。
(業:業者/相:相談者)
●業者Aの場合
業:マンションの壁の防音ならこれがオススメです。と商品を勧められた。
●業者Bの場合
業:どんな音がしますか?
相:〇〇です。
業:それではこれがオススメです。と商品を勧められた。
●業者Cの場合
業:お住いは分譲ですか?賃貸ですか?
相:〇〇です。
業:主にどんな音が気になりますか?
相:〇〇が気になります。
業:それではこれがオススメです。と商品を勧められた。
●業者Dの場合
業:お住いは分譲ですか?賃貸ですか?
相:〇〇です。
業:主にどんな音が気になりますか?
相:〇〇が気になります。
業:壁の素材は石膏ボードですか?コンクリートですか?
相:〇〇です。
業:それならこれが適しています。と商品を勧められた。
実際のやり取りはもっと長いですが、これだけで見ても違いがありますよね。
ただ売りたいだけ/相談者の部屋の状況をどれだけ知りたいか/出来ることに違いがありそう/という点が見えますよね。
これは単なる一例ですが、業者のレベルが高いほど内容が違って分かりやすくなります。
レベルの高さは難しい理論や専門用語を並べることではないので、そんなことばかり言っているようであればサヨナラしちゃってください。
なんだかめんどくさいと思う人はここで一旦考えてみてください。
検索結果で上位に出てきた業者のほうが安心で間違いないですか?
違いますよね。
他と比較しなければその業者の善し悪しを知ることがないまま終わってしまいますよね。
私のところにはそのようなところで失敗した人も相談にきます。中には最初の対策では効果が出ずに数回にわたり追加対策をして結局効果が出ないまま終わった人もいます。(文章終わりにリンクを貼っておきます)
失敗したくないから専門店に相談したのにそんな最悪の業者には当たりたくないですよね。
そんな人も実際にいるので1つの業者に決め打ちせずに複数の業者に問い合わせをするほうがよいですよ。
知名度だけでは持っている技術(ノウハウ)は測れないので、検索上位だから/口コミで良さそう/高い商品だから効果あるだろう/などは考えずに、フラットな状態から比較検討して良い業者を絞っていってください。
実際に業者を探すときには問い合わせ可能な業者でいろんな情報を見て、自分が良さそうと思ったところをピックアップすればよいです。
業界的にDIY防音を専門でやっているところは少ないと思いますが、比較できるところが多いほど違いも見えやすいのでなるべく多くピックアップしておくほうがよいと思います。
動画で情報を得る場合は下の動画を参考にしてください。
どんな環境で出した効果なのか、どんな音で検証しているのかをしっかり見るようにしてください。
※あなたの家と動画の場所は違いますし、あなたの減らしたい音と動画の音は違う場合があります。
違いを比較して業者を決める
比較する一番の目的は業者の持っている技術(ノウハウ)を測るためです。
業者の持っている技術の差で同じ金額の対策をしても効果の大きさに違いが出ます。
豊富な技術を持っていたほうが出来ることのレパートリーが多くなるのでアドバイスやレクチャーも安心感が高くなりますよ!
良い業者を見つけるためにはそれなりの時間がかかると思いますが、時間をかけて比較検討していけば必ず決め手が出てきます!
●ポイント
・相談する業者は住宅防音ができる専門業者にする。
・業者に相談する場合は1つの業者に決め打ちせずに複数問い合わせをする。
・どの業者にも全く同じ内容で相談をして返答を比較する。その際、各業者の返答は他の業者に伝えない。
・比較しやすいように質問があればできるだけしておく。
・知名度では業者の持っている技術は測れない。
・フラットな状態から比較検討する。
以上の点に注意してあなたの目的や住まいの状況に合わせて良い対策方法を提案してくれる業者を探してみてください。
当店も選択肢に1つとして入れてもらえると幸いです。
▼他社で失敗した相談者
▼失敗者が使っていたもの
▼専門やプロと名乗るところに注意