大阪の造幣局では去る4月5日から11日まで、春恒例の桜の通り抜けが開催されました。

少し時期がはずれましたが、来年の参考にということでお届けいたしたいと思います!





造幣局にはことしで142種340本もの桜が植えられていて、全国各地の珍しい桜も多く鑑賞することができます。


 桜の一部をご紹介。





「鬱金」です。

荒川堤で栽培されていたサトザクラの一種で、桜なのに桜色ではなくて、黄緑色の花を咲かせる桜。





その隣には「御衣黄」

こちらは京都・仁和寺発祥の桜です。ここで比較すると、「鬱金」よりも緑色が強い印象。





「祇王寺祇女桜」

嵯峨に自生していた桜を祇王寺に移植したことからこの名がついたとのこと。

祇王寺は二尊院近傍にある大覚寺の塔外塔頭です。嵯峨野観光の折には立ち寄ってみられたら良いのではないでしょうか?





「紅時雨」は北海道・松前の品種。

花弁の数が最大で40枚もあって、垂れ下がって咲くさまが時雨のようということでこの名がついたのだとか。






こちらは朱雀

すざく、ではなく、そのまま「しゅじゃく」と読みます。

京都の朱雀にあった有名な桜なのだそう。





花弁の数は10枚から15枚、淡紅色の花をやや垂下して探すのが特徴なのだそうです。






こちらは「伊予薄墨」。

原木は松山市の西方寺に存在。





天武天皇の「皇后」が眼病を治療する際に、西方寺の薬師如来に病気平癒を祈願、皇后の病が全快したあと、天皇の勅使から薄墨の御綸旨(ごりんじ=天皇のメッセージが書かれた文書)と桜を賜ったとのこと。その綸旨の墨の色に因んで名付けられました。

各種文書には「天武天皇の皇后」と記されていますが、それが歴史に知られているところである持統天皇に該当するのかはよく分かっていません。



 「今年の桜」。



造幣局では毎年、来場者に桜への親しみを持ってほしいとのことで「今年の桜」を指定しています。





その「今年の桜」は蘭蘭

こちらも松前の品種で、地元のこどもたちが上野のパンダ「蘭蘭」の死を悼んで名付けられたそう。

折も折、和歌山・白浜町のパンダが4頭とも中国に「帰還」するとのことで、「今年の桜」との因果を感じざるを得ません。



 造幣局=桜の名所、なぜ!?


なぜ造幣局に日本中の桜が植えられているのか?





もともとここは藤堂家の屋敷がありました。かの藤堂高虎を祖とする、近江(いまの滋賀県)の武将です。その屋敷にあった120品種400本の桜も造幣局に引き継がれ、大川の河岸に移植され、局内にも新たに若木の桜が植えられたのだそうです。その後、明治16年(1883年)に当時の造幣局長が「役人だけが花見をしてはいけない」とのことではじまったのがこの「桜の通り抜け」とのこと。往時の大阪の政治力、経済力がいかに強大であったかを示すエピソードといえます。




※音が流れます、ご注意ください。


万博開幕直前とあって、ブルーインパルスの試験飛行が観れました!

開幕日当日は悪天候で中止になったので、運良く観れたな、という感じでした!



 桜の名所・神戸須磨発祥の桜。



最後は神戸・須磨発祥の桜をご紹介。





もうひとつの黄色い桜が通り抜け後半部分にあって、それがこの須磨浦普賢象

神戸市の桜の名所・須磨浦公園で発見された普賢象の枝変わりで、ピンクの花を咲かせる普賢象と異なり黄色い花弁で、咲き終わりには中心部からピンクになる特徴を持っています。





須磨浦公園で見つかった原木は残念なことに老朽により枯死してしまいましたが、神戸市や神戸市公園緑化協会が苗木を調達、須磨浦公園や須磨離宮公園、区民の憩いの場である妙法寺川沿いなど区内の一部の公園、小中学校等に100本程度植栽され、現在では須磨区地域協働課によってたいせつに管理されています。




須磨・妙法寺川の桜は圧倒的な景観美を擁する。



須磨区には須磨浦公園や須磨山上遊園のほか、妙法寺川、また神戸総合運動公園の310mにも及ぶ桜並木もあります。源氏物語では悲哀の地として描かれ、源平合戦では平家の滅亡へと繋がる一の谷の戦いがおこなわれた須磨の地の桜は、妖艶さの中に寂寥感を秘めているように思いながら、毎年、見上げております。



↓↓須磨浦公園の桜についての記事です↓↓




最後、須磨のPRのようになってしまいましたが笑、次回の記事ではその須磨の名所をご覧いただきます。




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