新人5人の争いとなった令和6年(2024年)の京都市長選挙が終わりました。


いくつかの争点としては、


▪️人口減少対策

▪️財政再建

▪️オーバーツーリズム

▪️北陸新幹線京都延伸


こんなところが挙げられていたように思います。


京都を「シリコンバレー」に!?

四条通の地下道には京都市に本社を置く任天堂の

「マリオ」が描かれたビジュアルが設けられている。


その中でもGoogleやAmazonを市内に誘致する!と言ったり、京都を日本のシリコンバレーにする!とマニフェストに認めた候補もいました。マネジメントのトップと交友関係があって言っているのであれば期待を持って接しても良い情報かもしれませんが、その言及がなかったところを見るに、これらはあくまで理想であって、とても市長選で公約にできるような内容ではありませんね。


まずは規制緩和から。

京都市に関していえば、企業誘致以前の問題として高さ規制の大幅な緩和が必要だということはもう明らかであります。とりわけ新幹線駅に面する京都駅八条口の烏丸通周辺およびその東側においては現行の31mから80m〜100mに大幅緩和すること。この条例さえ通してしまえば、あとは民間が投資してくれることでしょう。ただしレジデンスだけはマズいので、用途を限定することも大切であると思います。


現在ではアッパークラスのビジネスホテルが並ぶ八条口をビジネス・国際交流拠点として整備し、床面積を増やすことで固定資産税を増やしていく。新幹線と在来線の中心駅が離れた大阪市内以上に利便性あるロケーションを武器に、西日本の拠点をしっかり獲っていくことが、京都の未来、そして関西全体の発展に繋がるものと確信します。


京都駅の拠点性をさらに高めるための取組が肝要。


暮らしやすさを高めていくこと。

生活のしやすさという部分においては、やはり昔からの人工密集地帯…要は平安時代からの都会であるわけでして、改善策が少ないことはやむを得ません。地下鉄延伸や高速道路の地下化が論じられても、地下水や埋蔵文化財が工事進捗に大きな影を落とします。地下鉄東西線の建設にあたっては工事の遅れや巨額の工費などの理由で、事業主体である交通局の経営に未だに大きな影を落としています。


↓↓東西線についてはこちらに詳しく↓↓


また、とりわけ洛中(=「平安京」の範囲内)は昔ほどではないとはいえ独自の文化風習があって暮らしづらいという批判的な声もありますし、子育てするにはまち全体が狭隘で、伸び伸びした生活環境を求めて市外に移り住む方も多いようです。これは市政ではいかんともしづらい部分ではありますが、とりわけ烏丸線沿線の北山(北区)や竹田(伏見区)、JR線沿線の山科(山科区)や桂川(西京区)、円町(中京区)などの拠点性を高め、周囲の夜間照明増強や防犯カメラ設置、また公園やパブリックな施設の重点配置等により住環境を劇的に変えていく施策により、郊外からしっかり「京都市に住む魅力」を発信することが必要だと感じます。


まとめ…国全体で「京都」を守る!

東山区の霊山記念館からみた京都市中心部。

京都こそ日本が誇る「宝」である。


最後に交付税のありかた等の考え方ですが、京都市の存在はわが国全体の魅力を牽引していることはあらゆる統計から見ても明らか。加えて京都のこころは日本の精神性の象徴であって、京都市の発展のためにより大きな国家予算を割いても良いのではないかと考えます。

また、首都圏から見たときに京都市はまさに京阪神大都市圏のみならず、そこから拡がる山陰・紀伊半島に至る「玄関」として考え、必要な投資をおこなうこと。

文化的のみならず地理的な優位性をフル活用すれば、京都が大きく飛躍する道はそう難しい話ではありません。


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