もう一台、自分の中で特別な存在の車があります。ハチロクです。
トヨタは嫌いなのですが、ハチロクだけは特別です。
所有した事はもちろんありませんし、運転した事もほぼありません。でも、大好きな車の一つです。
コンパクトなボディにFR駆動、飾り気の無いデザイン。好きなところは沢山ありますが、一番の理由は、師匠が乗っていた車だからです。
…本当に速かった。
TRDレース用サスに不明タイヤ・笑、エンジンは「ターボでは」なんて噂もありましたが、20万㌔のドノーマル。
それで誰もついていけませんでした。
スタッドレスタイヤに空気圧3㌔、ラリーサスがベストセッティングなんて時もありました。
横に乗せてもらうと、走りとは正反対のゆったりとした操作でした。
「俺の後ろぶつかるくらいビッタリついて走れ。それで同じラインで走ってみれ」
時には車を降りて、実際にコーナーを見て「ベストなラインとは」と教えてくれた事もありました。
「コーナリングはライン取りが全て」
「アクセル、ブレーキにメリハリを。踏むなら踏む、ブレーキをかけるならかける。動作をハッキリと」
「目線は遠くを見て」
「ステアを切り始めるタイミングは早め、でも操作自体はじわっと」
「荷重移動は船を漕いでいるイメージで。円を描くようにブレーキを踏んで」
「車の速さとは、エンジンとボディのバランス」
そんな走りの基本を全て教えてくれました。
師匠のハチロクに憧れ、自分のシルビアを全塗する時もムラサキにしました。
ただ、師匠のハチロクは青っぽいムラサキでしたが、私は少し変化をつけてミッドナイトパープルにしました。
33Rのデビューに衝撃を受けた事も理由の一つなのですが。
そんなハチロクが私は大好きです。
私は生涯13シルビア。ハチロクに乗る事はこれから先もありませんが、街でハチロクを見ると、ついつい目で追ってしまいます。
