師匠からステッカーを許可されたのですが、反対する先輩が一人いました。
ブルーバードに乗っていた、某サーキットで最初に知り合った先輩です。
「あいつにはまだ早い」
「イヤイヤ、かなり速くなったよ。いつも走ってるし」
「認めない」
「じゃあ今度走ってみれ」
そんなやり取りがあったようです。後から聞いた話ですが。
私はそんな事を知る由もなく、いつも通り走りに行きました。当時はCAのQ'sに乗っていました。
その先輩が来ています。先輩はブルーバードを廃車にしてしまい、その時はプリメーラに乗っていました。その頃の私は誰かれ構わず勝負を挑んでいました。未だにそうなのですが・笑。
下っていると後ろからライトがぐんぐん近づいてきます。明らかに速い。「さあ逃げろ」アクセル全開です。遅い車に何回か引っ掛かり、そのタイミングも良く私が前のままゴールです。
「停まって話でも」と速度を落とすと、横で鬼のような空吹かし…鬼の形相です。
「あちゃあ~怒らせたかな・汗。なんかやったかな」不安に思っていると、先輩が凄い勢いで上り始めます。追ってこい、という事です。
必死に追っかけます。ぐんぐん離れて行きますが、根性入れてアクセルを踏みます。直線一つ分は離されますが、テールは常に見えています。先輩からも私のライトは見えているはずです。
そのままゴール。やっぱり敵わない…そう思っていると先輩から一言。
「お前、速くなったな。俺も本気で走ったんだぞ。明日ウチに来い、ステッカーやるから」
その後、先輩方でのやり取りを聞かされました。その時の嬉しさは忘れません。
リヤバンパーにステッカーを貼って走る先輩方に憧れていました。自分も…とは思っていましたが、どこかで諦めてもいました。本当に心から嬉しかったのを覚えています。
早速翌日ステッカーをもらいに行きました。
「ほら」
「あれ、1枚すか。室内にも貼りたいんすけど」
ひっぱたかれました・笑。


