盆が明けたが、店内を見渡すと修理、整備車両で溢れている。
ありがたい事である。
しかし、1人では作業が進まずごった返し・・・
予約も6件溜まっている現状、友人とお客さんにバイトをお願いして作業を巻きで進めている。
旅に出れなかった日に起こったW650の不調・・・・
大まかな検討は着いていたのだが、部品が届き作業を開始した直後
「これはヤバイな・・・」
直ぐに嫌な予感が走った。
一旦嫌な予感がしたところを後回しに別の場所から手を付け作業を進めた。
そして慎重に嫌な予感がした箇所を丁寧に色々な方法を試したのだが、やはり予感は的中!!
パキン!!
サイドケースのボルトが1本折れてしまった。
「こいつは参った」
ケースを炙り、斫りで叩いても回らない。
結局ボルトをドリルで揉む事にしたのだが、相手はケース・・・・
クランクケースにキズを入れては・・・・ためらいなかなか作業が進まない・・・
そんな時、就職し他府県で働いている若者が盆休みで地元に帰って来ていた、彼にお願いしボルトを揉む為の治具の制作をお願いし作って来てもらった。
これを使いボルトを取り除く事にしたのだが、仕事が詰まっており盆明けから、もう一週間経つと言うのに今だ作業を行えていない・・・・
待っていてくれる、お客さんの車両が絶対優先!
作業途中の相棒を見る度に嫌気が指す。
ケースは開けられ、マフラーも片方外されたその姿は、W650の曲線からなる造形美を完全に失っている。
W650俺の相棒、悪いがもうしばらく日の当たらない店の片隅で休んでいてくれ。
ちゃんと治して、また一緒に元気よく気持ちの良い空の下を走ろうな!!
計画していた会いたい人に会いに行く小さな旅に出るのは当分先になりそうだ・・・・
みなさん、必ず会いに行くので、日々安全に楽しみながらバイクで走り、待っていてください。
※現状、W650の修理が進まない為、この連載企画は今回をもって一旦お休みさせて頂きます。
修理が済み、また走り出したら連載を再開いたします。